2018年度から、小学校では、新学習指導要領の移行期間となります。
今まで5、6年生だけだった外国語の授業が、3年生から始まります。
実際にどのような教科書や教材が使われるのか、ご紹介したいと思います。
まずは、3年生の教材を見てみたいと思います。
新しい教材の名前は”Let’s try”という名前です。
出典:文部科学省
3年生の目次を見てみましょう。
あいさつや数字など、基本的な表現が学べるようになっています。
出典:文部科学省
内容はコミュニケーションが主体です。新しい教材でも、友だちとの挨拶などのコミュニケーションが中心となっています。
出典:文部科学省
4年生の目次を見てみましょう。
出典:文部科学省
出典:文部科学省
4年生でも3年生と同じようにコミュニケーション主体の紙面となっています。現在の外国語活動と似ていますね。
出典:文部科学省
高学年の新しい教材の名前は”We can”という名前です。 現在は、Hi,friendsを使っていますよね。 Canという言葉には、「今これができると」いった意味の他に、「私はこれができるはずだ。」という前向きな意味もあるそうです。 そんな意味もcanに込められているのかなと思っています。
出典:文部科学省
5年生の目次となります。 注目は、Lesson5 “She can run fast. He can jump high”です。
出典:文部科学省
この単元では、”He”や“She”が使われています。 3人称が入っています。3人称の活用に関しては、canを使うことで、三単現のsを扱わないように工夫されています。 「今、ここにいない人はHeやSheで表現する。」ということを教えられるようになっています。
出典:文部科学省
また、本単元では、「書く活動」も入ってきます。
出典:文部科学省
名前やHeやSheを四線に書き写す活動です。 あくまで、小学校では、覚えるだはなく、書き写す活動が主になります。
出典:文部科学省
6生も見てみましょう。 6年生の教材の名前も5年生と同じようにwe canです。
出典:文部科学省
目次を見てみましょう。 注目は、Lesson5 “My summer vacation”です。
出典:文部科学省
この単元では、夏休みの思い出を話します。 そこで、使われているのが、「過去形」です。
出典:文部科学省
次のページを見てみましょう。 このページに過去形が使われています。 どこか解りますか?
出典:文部科学省
“was” や”went”などが使われています。このように6年生では過去形も使われます。
不安に思った方もいると思います。
しかし、使われている過去形は、wentやateなど、新しい英単語として活用しやすいものが選ばれています。
過去形を文法的に説明するのではなく、現在の外国語活動と同じように、単語の一つとして扱うことが可能です。
いかがだったでしょうか。
過去形や三人称など、難しい内容も増えてきました。
だからこそ、教材をしっかりと研究して、良い授業をして、子どもたちが外国語の授業を楽しめるようにしていきたいですね。