先生の四苦八苦

普段の授業が少しでも楽に楽しくなりますように。

小学校外国語 Small Talkまとめ

「小学校外国語 Small Talk まとめ」の記事のご紹介です。

 

 Small Talk とは、高学年新教材で設定されている活動です。

新しい活動に戸惑っている先生方も多いと思います。

 

 1.文部科学省からの情報

詳しい内容は、文部科学省の研修ガイドブックから引用します。

 

Small Talk を行う主な目的は、(1)既習表現を繰り返し使用できるようにしてその定着を図ること、(2)対話の続け方を指導すること、の 2 点である。

出典:「小学校外国語活動・外国語 研修ガイドブック」 

 

Small Talk とは、高学年新教材で設定されている活動である。2 時間に1 回程度、帯活動で、あるテーマのもと、指導者のまとまった話を聞いたり、ペアで自分の考えや気持ちを伝え合ったりすることである。また、5 年生は指導者の話を聞くことを中心に、6 年生はペアで伝え合うことを中心に行う。

出典:「小学校外国語活動・外国語 研修ガイドブック」

 

Small Talkを行う際は、誰かになりきって話したり、役を演じて擬似的な対話をしたりするのではなく、指導者や児童が自分自身に関する本当の出来事や気持ちなどについてやり取りする。そのような表現内容の授受を楽しむ中で、児童が既習表現を想起できるような指導・援助を行い、既習表現や対話を続けるための基本的な表現の定着を図ることを大切にする。

出典:「小学校外国語活動・外国語 研修ガイドブック」

 

 

また、文部科学省がユーチューブで 動画をアップしているので、こちらをご覧いただくのもいいと思います。

 

www.youtube.com

 

さて、ユーチューブの動画を見てみて、どうでしょうか。

最近は、ユーチューブなども活用していて、文部科学省の方も、情報公開に努力されているなと思います。

  

2.文部科学省からの例文

 

文部科学省からは、例文が示されています。

 

5年生 UNIT 1 How do you spell it?

T: Hello, everyone. My name is Takeshi. T-a-k-e-s-h-i, Takeshi.
Nice to meet you. I’m from Takayama. I like pizza. Pizza is delicious.
But I don’t like sweets. I don’t like candy. I don’t like chocolate.
How about you? What food do you like?
S1: I like sweets. I like chocolate very much.
T: Oh, you like chocolate?
How about colors?
I like blue. What color do you like?
S2: I like blue.
T: Oh, the same.
 

出典:文部科学省

 

②5年生 UNIT 8 What would you like?

T: I like pizza. What food do you like?
I like pizza very much. I like cheese very much. Pizza is very delicious.
Do you like pizza? Yes? Good.
What kind of pizza do you like? Seafood pizza? Mushroom pizza? Margherita?
I especially like quattro formaggi. It’s very delicious.
The topping has four kinds of cheese and honey. Mmm… yummy!
Do you want to try it?

出典:文部科学省 

 

③6年生 UNIT 9 Junior High School Life

S1: What club do you want to join?
S2: I want to join the newspaper club.
S1: The newspaper club? I see. I want to join the tennis club.
S2: Can you play tennis well?
S1: I’m not good at tennis. But I like tennis

 出典:文部科学省

 

例文は全て「小学校外国語活動・外国語 研修ガイドブック」からのものです。

小学校外国語活動・外国語研修ガイドブック :文部科学省

 

ただ、外国語が苦手な方からすると、正直、難しいというのが、本音ではないでしょうか。

 

以下には、スモールトークを、外国語が苦手な方でもできるようにポイントをまとめてみました。

 

3.単元のゴールを見据えて、無理せず、教師が話せる内容を。

 

スモールトーク行う目的は以下の三つだと思います。

①単元のゴールを教師がデモンストレーションとして示す。

② 外国語の授業でのコミュニケーションの見本としての姿。

③外国語の技能習得のための慣れ親しみ。

 

注意する必要があるのは、

正確な発音を教えるためではないということです。

グローバル化が進み、英語が第一言語として使う人は全体の20パーセントにも満たないそうです。

正確な発音も大事ですが、伝えるための道具としての英語を意識していきたいものです。

 

 ①単元のゴールを教師がデモンストレーションとして示す。 

授業では、教師が行う場合でも、児童が行う場合でも必然性が欠かせないと思います。

スモールトークを教師が行い、子供が聞く場合でも、なぜ聞く必要があるのか、考えておくといいと思います。

特に単元の導入で行うスモールトークは、子供が単元の終わりにできるようになる未来の姿を、デモンストレーションとして行う場合が多いです。

 

この単元を学習することで、「自己紹介ができる。」、「自分の誕生日を友達に紹介できる。」など、具体的な単元のゴールを示すことが大事だと思います。

このことが、子供たちのモチベーションにもつながります。

 

外国語に限らないですが、どの活動でも子供にとって必然性が感じられるように、組んでいきたいものです。

 

2時間目以降ですが、1時間目に行ったスモールトークを少し変え、変化のある繰り返しで、教師が話していきましょう。

一度、スモールトークをしたぐらいでは、子供達には定着しません。

繰り返し、子供が飽きないように工夫しながら、行うことが大事です。

 

また、単元のゴールですが、教師が話すことが前提という訳ではなく、子供にやらせてもいいと思います。

 

事前に話す内容を子供と練習しておいたりすると、外国語が苦手な子も活躍できます。 

 

② 外国語の授業でのコミュニケーションの見本としての姿。

①と繋がるのですが、子どもに、理想のコミュニーケーションの姿を語っても、ポカーンとしている時があります。

言葉だけで伝えても、 具体的にイメージできないためです。

そこで、教師がイメージする理想の姿を、スモールトークを活用して子どもにイメージさせましょう。

何度も、具体的な見本を教師自らが見せることで、子どもたちもあるべきコミュニケーションの姿をイメージすることができます。

 

また、子ども同士の対話も行っていく中で、対話の続け方や話し方なども指導することができます。

また、努力している子を褒めることで、学級全体に広めることもできます。 

 

③外国語の技能習得のための慣れ親しみの場。

日本に住む子供たちは、基本的に第二言語として英語を習います。

第二言語ということは、日常生活において、英語を耳にしたり、読んだり、書いたりする頻度が低いということです。

(ここが日本語と大きく違う。)

また、子どもの生活環境によっては、英語を全く耳にしたい子もいます。

子どもの英語に接する回数が大きくずれている場合があります。

 

そこで、英語を聞く、話すことを継続的に行うためにスモールトークを行います。

 

外国語の授業は、単元内に完璧にできるように全員がなるのは、難しいのが現状ではないでしょうか。

帯活動であるスモールトークを、上手に活用したいものです。

 

スモールトークをする場合は、補助資料を活用しよう!

 

これからは、具体例として、スモールトークを無理なく盛り上げるための手立てです。

①スモールトークをする場合は、具体物(補助資料)を活用しよう!

先ほど、文部科学省からのスモールトークの例文を引用しました。

 

UNIT 1 How do you spell it?

T: Hello, everyone. My name is Takeshi. T-a-k-e-s-h-i, Takeshi.
Nice to meet you. I’m from Takayama. I like pizza. Pizza is delicious.
But I don’t like sweets. I don’t like candy. I don’t like chocolate.
How about you? What food do you like?

 

 

上記の文をただ話すだけでは、子どもはわかりにくいです。

そこで、話す際に手にフラッシュカードを持ったり、プロジェクターを使って、フラッシュカードを拡大するとわかりやすくなります。

 

たとえば、

I like pizza.  

のときにピザのフラッシュカードを出すと英語が苦手な子でもついてこれます。

 

f:id:kumayamamoto:20190105165031p:plain

 

 

I don’t like candy.

のときに以下のようなフラッシュカードをだせば、

誰でも理解できます。

f:id:kumayamamoto:20190105165303p:plain
※忙しいと、フラッシュカードを準備するのが大変なのですが。。。 

 

スモールトークをするときは、できる限り、補助教材を準備しましょう。

 

子どもがスモールトークをするときも同じです。 

I like banana.

ならバナナの写真を持たせる。

(子どもが描いた絵でもいいです。)

などが有効です。

 

②スモールトークに絵本の活用

スモールトークをするときに、具体物を準備しようと書いたのですが、

これって絵本の読み聞かせや、プレゼンテーションと一緒です。

特に絵本の読み聞かせはおすすめです。

何といっても準備がいらない!

(※英語の発音をどうするんだ!という大きな問題はありますが、、、)

 

ただ、6年生ぐらいだと絵本への食いつきは悪いかもしれません。

これは、クラスの実態によるかも。

 

また、単元の学習内容に沿った絵本がないという問題あります。

学習と連携が難しいのも課題の一つ。

 

何をして良いのか解らないときの手段の一つとお考え下さい。 

 

5年生向けお勧め絵本

5年生ぐらいであれば、以下の絵本がお勧めです。

 

pandasensei.hatenadiary.com

 

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6年生向けお勧め絵本

6年生向けは以下の絵本がお勧めです。 

 

pandasensei.hatenadiary.com

 


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③ スモールトークは、クイズで!

 

 うちのクラスは、普通に話すと外国語のスモールトークは、飽きてしまいます。

そこでクイズ形式を多用してます。さらに、班対抗にすると以上に盛り上がる!

やんちゃなクラスにおすすめです。

 

以下の記事でもクイズを紹介しています。 

参考にしてみて下さい。

 

pandasensei.hatenadiary.com

 

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 発展として、スモールトークの場で読む、書くも取り入れると面白いです。

※今後、ブログで記事にしたいと思います。 

 

以上、実態に応じて、活用してみて下さい。

 

「 小学校外国語 Small Talkまとめ」の記事の紹介でした。