先日、アップとルーズの教材研究を公開しました。
光村図書の4年の教科書には
アップとルーズを伝えるの前に
「思いやりのデザイン」という説明文が
あります。
今回は、「思いやりのデザイン」を使って、
要点・要約の授業をしようと思っています。
また、光村図書の4年の教科書にある「要約するとき」という
単元も一緒に指導しようと思います。
その際に参考にしたのが、白石先生の名著である
「要点・要約・要旨の基礎的学習で読解力を育てる」
です。
白石先生の要点 要約 要旨の本は、名著だと思います。短い中に大事な事が詰まってる!おすすめです。 pic.twitter.com/NiSfW4sfUo
— パンダ先生 (@5DHspiBye2xGZAp) 2020年4月20日
要約と言われても
あくまで覚書レベルなので、
わからないことがあれば、
コメントやメールで質問下さい。
要点・要約の指導(思いやりのデザイン)
(筑波大付属小学校 白石先生の著作から)
1.要点指導の手順
①形式段落確認
②形式段落がいくつの文で構成されているのか確認
③それぞれ文から役割を考える。
④それぞれ文から結論が述べられている文をみつける。
※2・3文にわたる可能性もある。キーワードの場合もある。
※③④の目的は中心文をみつけること
⑤短い文にまとめる。
抜き出した一文を短くする。主語、述語、キーワードを見つけて文にする。
文末を体言止めとする。
思いやりのデザイン 要点例
1段落
伝えたいことを絵や図、文字を組み合わせて見える形にしたものがインフォグラフィックス
インフォグラフィックスは伝えたいことを絵や図、文字を組み合わせて見える形にしたもの
2段落
インフォグラフィックスを作るときに大切にしていることが、相手の立場から考えること。
相手の立場から考えることがインフォグラフィックスを作るときに大切
3段落
Aの地案内図は、どこにどんな建物があるかを、だれが見ても分かるように表している。
誰が見ても分かるように表しているAの案内図
4段落
Bの案内図は目的地までの道順と目印になる建物だけを表している。
目的地までの道順と目印になる建物だけを表しているBの案内図
5段落
見る人の立場に立って作る、思いやりのデザインがインフォグラフィックス
2.要約指導の手順
①要点をつくる。
②文章全体の構造をとらえるために、文章構造図をつくる。
※できれば、具体と抽象も指導。
③字数や目的を考えながら、要点をつなげ要約をつくる。
※ここまで簡単なやり方
思いやりのデザイン 要約例
インフォグラフィックスは伝えたいことを絵や図、文字を組み合わせて見える形にしたものだ。
相手の立場から考えることがインフォグラフィックスを作るときには大切である。
見る人の立場に立って作る、思いやりのデザインがインフォグラフィックスである。
(約120字)(150字なら3、4段落を付け加える。)
④要旨や文章のまとめを活用して簡潔にまとめる
※高学年向け 要旨がある説明文向け
「思いやりのデザイン 要約するとき(4年 国語 教材研究)」の記事のご紹介でした。
お役に立てれば幸いです。