先生の四苦八苦

普段の授業が少しでも楽に楽しくなりますように。

世界にほこる和紙 単元計画(4年国語 教材研究)

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皆さんはどんな風に教材研究を

進めているのでしょうか。

 

お役に立てる場合もあるかなと思い、

一部教材研究を公開していきたいと思います。

(自分の勉強のためでもあります。)

 

今回は小学校4年生の説明文、

「世界にほこる和紙」の単元計画です。 

 

「これからの国語を知る会」様のホームページで公開されている実践も

参考にさせていただきました。

note.com

 

また、向山先生や桂聖先生の実践も参考にしています。 

 

世界にほこる和紙 単元計画

 

1時 

要約の練習

桃太郎を要約 (向山先生の実践)

①日本で一番有名なお話しに「桃太郎」があります。 

どんなお話しでしたか。はじめから言ってみてください。

児童とやり取り。

 

②エレベータートーク(桂先生の実践)

みなさんは、ある会社の社員です。

こんな課題を出されました。 エレベーターの中で社長にばったり会い、

「君、『ももたろう』は知っているか?で 三十秒で要約して紹介してくれ」だって。 エレベーターに乗っている間に説明する。

個人 ペア 代表児童の順に発表。

 

③ 桃太郎の話を20文字に要約します。

書けた人は前に持ってきなさい。

(○を付け板書させる)では、点数をつけていきます。

一つ一つ読み上げ点数をつける。 

採点基準は、最も大切なキーワード「桃太郎」が書けていれば4点。

次に大切なキーワード「鬼退治」「犬・猿・キジ」が書けていれば各3点。

 

このようにお話しを短い文でまとめることを「要約」と言います。

「要約」にはきちんとした正しい方法があります。

「要約」をするときは、

まず、お話しの中から大事な言葉(キーワード)を探すのです。

このお話しで最も重要な言葉(キーワード)は何ですか。

 

・桃太郎  ・鬼退治 ・犬・猿・キジ

 

では、この3つの言葉(キーワード)を使ってもう一度、短い文にまとめます。

まとめるときは一番重要なことばが最後に来るようにまとめます。

では書けたら前に持ってきます。〇

を付け、黒板に板書させ、得点をつける。

 

2時 

文音読(段落を分ける) 児童 速読競争

みなさんは、ある会社の社員です。

こんな課題を出されました。

エレベーターの中で社長にばったり会い、

「君、『世界にほこる和紙』は知っているか?で 一分三十秒で要約して紹介してくれ」だって。

エレベーターに乗っている間に説明する。

個人 ペア 代表児童の順に発表。

長い文章の要約は難しいね。

段々と短くしていきます。

説明文の一番大事な部分はどこに書いてあるかな。

そうだね、一番最後に書かれているね。

まずは一番最後の段落を短くしてみよう。

段落を短くすることを要点というよ。

(10段落を30文字で要約) 10段落要点例 世界にほこる和紙を、生活の中で使ってみませんか。

個人 ペア 代表児童の順に発表。

 

3時 

はじめ 中 おわりにわけることを知らせる。(めあて)

はじめ、中、終わりに簡単に分ける方法を教えます。

おわりにはまとめが書かれています。

そして、はじめにもまとめと同じようなことが書かれていることが多いです。

(双括文説明)

まとめと同じことが書いてある部分までがはじめです。

それでは、教科書からおわりと同じ文章を探しましょう。

児童はまとめと同じ文章を探す。

ペア 代表児童の順に発表。

第二段落 要約例 より多くの人に和紙のよさを知ってもらい、使ってほしい。

(約30文字)

 

4時 

中の具体例を確認しよう。

はじめと終わりからどんなことが書かれているか予想。

(和紙のよさが書かれている。)

和紙のよさとは? 

破れにくく、長持ちする。

風合いが美しい。

(相手に喜んでもらうため)

では、どの段落に具体例が書かれているのか確認しよう。

 

3~6段落 破れにくく、長持ちする。  

7~9段落 風合いが美しい。(相手に喜んでもらうため)

 

5時 

要約する。

再度、以下の話。 

みなさんは、ある会社の社員です。

こんな課題を出されました。

エレベーターの中で社長にばったり会い、 「君、 『世界にほこる和紙』は知っているか?で 一分三十秒で要約して紹介してくれ」だって。

エレベーターに乗っている間に説明する。

キーワード確認 

第2段落 要約例 より多くの人に和紙のよさを知ってもらい、使ってほしい。

(約30文字)

3~6段落 破れにくく、長持ちする。

7~9段落 風合いが美しい。(相手に喜んでもらうため)

 

10段落要点例 世界にほこる和紙を、生活の中で使ってみませんか。

個人 ペア 代表児童の順にスピーチ。

 

6時 

要約する。

それでは、友達に伝えた内容を書いてみよう。(200文字)

200字要約 例

 

和紙には、やぶれにくく、長もちするというとくちょうがあり、何百年もの間、作品を元のすがたのまま保管し、人々に見せることができる。また、わたしたちは、和紙の風合いを美しいと感じ、気持ちを表す方法の一つとして、和紙を選んで使ってきた。このように、紙のもつよさと、使う紙を選ぶ側の気持ちによって、長い間、和紙は作られ、さまざまなところで使われ続けてきた。世界にほこる和紙を生活の中で使ってみようではないか。(児玉裕子先生実践)https://note.com/korekokukai/n/n24f9c89940a5

 

今回は、向山先生と桂聖先生の有名な実践をドッキングして、

単元計画を組み立ててみました。

 

みなさんのお役に立てれば幸いです。

 

世界にほこる和紙 単元計画(4年国語 教材研究)のご紹介でした。