少しでもみなさまの参考になればと思い、
指導略案を公開します。
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1.単元名 敬語
2.単元の目標
知識・技能 |
思考・判断・表現 |
主体的に学習に取り組む態度 |
・言葉には相手とのつながりをつくる働きがあることに気づく。 ・日常よく使われている敬語を理解し使うことができる。 |
・相手や場面による表現の違いについて考えることができる。 |
・進んで日常よく使われる敬語について理解し、学習課題に沿って、使い慣れようとしている。 |
3.本時の指導
(1)目標
・進んで日常よく使われる敬語について理解し、学習課題に沿って、使い慣れようとしている。
(2)展開
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○主な学習活動 ・予想される児童の反応 |
※指導上の留意点 ◆評価基準(評価方法)【観点】 |
導入 |
〇日常生活での言葉遣いを振り返る。
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※友人と会話するときと先輩や教員と会話するときでは、用いる言葉が異なることを意識させる。 |
展開 |
○例文1から正しい言葉遣いを考える。 教師と児童で例文1を読む。 児童同士で例文1を読ませる。 ○例文1を読んで、言葉の使い方がおかしいと 思うところに線を引く。 どこがおかしいのか聞く。 ・目上の人に使う言葉じゃない。 敬語を使った方がいい。 ・言い方が荒っぽい。失礼だよ。 〇児童と対話しながら、学習課題を設定する。 敬語を使えるようになろう。 ○例文1の文のどこを直したら、正しい文になる のか聞く。 ・校長先生は、今いるか? → いらっしゃいますか、いますか、 ・はい、いると思うけど → いると思います。 ・あんた、だれ? → どちら様ですか、だれですか、どなたですか ・ひまなら会いたいんだが → 時間が空いていたら会いたいのですが |
※全体で、言葉の見つけ方を確認する。 ※自分で見つける時間も確保する。
※全体で確認する前に、ペアで見つけた言葉の確認をすることで、一人一人に発表の機会を作る。 ※例文の中に、間違えた使い方を複数入れるこ とで、考えやすくする。 ※教師が一方的に決めるのではなく、 児童と対話しながら進める。 ※正しい、正しくないではなく、児童の意見を受容し、みんなで考えていく。 内容から余りに離れた場合は、教師が是正していく。
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・ちょっと待ってろ → 待って下さい、少しお待ち下さい。 ・手紙も校長に渡してやるよ。 →お手紙を校長先生に渡しておきます。 〇敬語を使うときのコツを子供たちと考える。 ・言葉を丁寧にした方がいい。 ・言い方を丁寧にした方がいい。 ・「です」「ます」をつける。 ・手紙におをつける。 〇自分たちで考えたコツを使いながら、 例文2の状況に沿って、ペアで対話する。 |
※ペアや班でコツ考えてから、 全体で交流する。 ◆進んで日常よく使われる敬語について理解し、学習課題に沿って、使い慣れようとした。 (発言・ワーク) 【主体的に学習に取り組む態度】 |
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まとめ |
○授業の感想を児童に聞く。 〇次回、敬語の内容や種類について 詳しく考えていくことを予告する。 |
※上手に取り組めたところと、上手く行かなか ったところを聞き、次時につなげる。
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例文1
放課後のことである。学校に、校長先生くらいの年ごろのお客さんが入ってきて、
「校長先生は、今、いるか?」 と、ぼくたちに声をかけられた。
一番近くにいたぼくは、とっさにどう答えていいかわからずにまごまごしていると、横合いから来た青木さんが、
「はい、いると思うけど、あんた、だれ?」
と答えてくれた。
そのお客さんは、ポケットから名しと手紙を出して
「私は、校長先生の小学校時代の友人だ。もし、校長先生が、ひまなら会いたいんだが。手紙も渡してくれ」と、言いました。
「はい、校長に聞いてくるから、ちょっとまってろ。手紙も校長に渡してやるよ」
青木さんは、こう言って名しを受け取り、校長室の方へ行った
例文2
となりの家にひっこしをしてきたAさんが、あいさつに来ました。あいにく家の人は外出をして
いて、Bさんだけがるすばんをしていました。Bさんは、どう言ったらよいでしょう。
Aさん:となりにひっこしてきたA です。よろしくお願いします。
B :今、お母さんは出かけている。ぼくのなまえはB だ。小学校5年生だ。
→( )
Aさん:そうですか。うちにも3年生の男の子がいます。学校に通うとき、お世話になりますね。
B :わかった。学校に行くときは、いっしょに行ってもいいよ。
→( )
Aさん:それは心強いです。ありがとうございます。ご家族によろしくお伝えください。
B :伝えておく。
→( )
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※森竹先生の実践を参考にしています。
静岡教育サークル シリウスの実践
5年生 国語科指導略案「敬語」のご紹介でした。
画像でも以下に貼り付けておきます。