小学校外国語活動 指導案「I like blue.」(Let's Try1 Unit4)
出展:文部科学省
今回は、「小学校外国語 指導案「I like blue.」(Let's Try1 Unit4)」の紹介です。
一単元の流れを自分なりにまとめてみました。
実際に追試するのは難しいかもしれませんが、少しでも参考になれば参考です。
単元目標や領域別目標などは、文部科学省から発行されている「小学校外国語活動・外国語研修ガイドブック」を参考にしています。
http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/gaikokugo/__icsFiles/afieldfile/2017/07/07/1387503_1.pdf
(授業の流れはオリジナルです。)
1.単元目標
○色の言い方や、好みを表したり好きかどうかを尋ねたり答えたりする表現に慣れ親しむ。(知識及び技能)
○自分の好みを伝え合う。(思考力、判断力、表現力等)
○相手に伝わるように自分の好みを紹介しようとする。(学びに向かう力、人間性等)
2. 言語材料
○ I like (blue). I don’t like (blue). Do you like (blue)? Yes, I do./No, I don’t.
○ 色(blue, red, green, yellow, pink, black, white, orange, purple, brown)
3. 該当する学習指導要領における領域別目標
○聞くこと イ
ゆっくりはっきりと話された際に、身近で簡単な事柄に関する基本的な表現の意味が分かるようにする。
○話すこと(やり取り)イ
自分のことや身の回りの物について、動作を交えながら、自分の考えや気持ちなどを、簡単な語句や基本的な表現を用いて伝え合うようにする。
4.単元計画(合計3時間)
1時間目(目標◆と主な活動【 】、○)
◆色の言い方に慣れ親しみ、好きなものを表す表現を知る。
【Activity】Color 3Hint ゲーム
導入は、Color 3Hintゲームで。
誰でも答えられるので、盛り上がります。
子供が答えるときは、日本語もOKにしてあげましょう。
○ 色(blue, red, green, yellow, pink, black, white, orange, purple, brown)の言い方に慣れ親しむ。
教師やALTが英語の色の単語を言い、子供が続いて言います。
リズムを変えたり、子供に代表して言わせるなど、飽きない工夫をしながら、何度か言わせましょう。
【Let’s Sing】The Rainbow Song
歌を使った活動も有効です。色なら、覚えやすいrainbow songをどうぞ。
【Activity】Touch color ゲーム
最後のアクティビティは、タッチカラーゲームで。
盛り上がります。
全ての色を言わなくても大丈夫です。
○振り返り
本時の学習を振り返る。
出来れば、振り返りカードを書かせましょう。
評価〈方法〉: 色を聞いたり言ったりしている。
〈行動観察、振り返りカード点検〉
2時間目(目標◆と主な活動【 】、○)
◆好みを表す表現に慣れ親しむ
【Let’s Sing】The Rainbow Song
導入は、rainbow songで。
○ 色(blue, red, green, yellow, pink, black, white, orange, purple, brown)の言い方に慣れ親しむ。
【Activity】Touch color ゲーム
最初のアクティビティは、タッチカラーゲームで。
前回、慣れているので導入が簡単だと思います。
このゲームで、
I like (blue). I don’t like (blue).
を導入します。
I like のときは、色の物を触りに行き、
I don’t like のときは、触らないルールにすると、
スムーズに導入できます。
○I like (blue). I don’t like (blue).の言い方に慣れ親しむ。
【Let’s Watch and Think 1】
• 映像資料を視聴し、世界の子供たちの描く虹の絵を見て、それぞれの違いに
気付く。
【Activity】
自分のにじをかこう「My Rainbow」
教材の虹を自由に塗り、自分の虹を完成させる。
(オリジナルのワークシートを作っても、いいと思います。)
○振り返り
本時の学習を振り返る。
出来れば、振り返りカードを書かせましょう。
評価〈方法〉: 多様な考え方があることに気付いている。
〈行動観察、振り返りカード点検〉
3時間目(目標◆と主な活動【 】、○)
【Let’s Sing】The Rainbow Song
導入は、rainbow songで。
○ 色(blue, red, green, yellow, pink, black, white, orange, purple, brown)の言い方に慣れ親しむ。
○I like (blue). I don’t like (blue).の言い方に慣れ親しむ。
【Activity】Touch color ゲーム
タッチカラーゲームをします。
しつこいと言われそうですが(笑)
今回は、前回とルールを変えます。
タッチ出来る物は、前時に友達が作った虹だけにします。
子供たちが作った虹は机の上に広げておきましょう。
こうすることで、変化を加え、友達がどんな虹を書いたが興味を持たせます。
【Activity】自分の虹を紹介しよう。I like blue!
本単元のゴールとして、自分の虹を紹介する活動を取り入れました。
ただ、3年生の実態として、7つの色を紹介するのは難しいかもしれません。
その場合は、5つにしたり、4つにしたり、各学級で実態に応じて調整下さい。
インタビュー活動なので、ペアで伝え合います。
A:Hello.
I like blue.
I like red.
I like green.
I don’t like pink.
など、ペアで伝えましょう。
流れとしては、
①教師によるデモンストレーション
②全体でインタビューの言い方の練習
③ペアで練習
④ペアを変えて、練習
⑤グループないでインタビュー活動
もしくは、自由に友達を探してインタビュー
以上になります。
途中で、積極的に話しかけている子などを褒めると効果的です。
最後に 代表者数名に全体の前で発表させてもいいでしょう。
評価〈方法〉: 自分の好みを紹介している。〈行動観察、ワークシート・振り返りカード点検〉
5.授業のポイント
①ゴールの明確化
単元を構成する際、まず大切となるのが、ゴールの明確化である。ゴールを明確にすることで、指
導者自身が、終末で目指す児童の具体の姿、つまり単元を通して児童に身に付けさせたい力をイメー
ジすることができ、目標の実現に向けての必要な手立ても見えてくる。引用;文部科学省
今回の単元では、ゴールの目標を自分が描いた虹を友達に紹介する活動にしています。
子供が意欲を持つことができ、さらに教員もゴールがイメージしやすいものがいいと思います。
②内容の焦点化
今回、授業の内容を、色とI like Idon't likeに絞っています。
内容を焦点化して理由は、内容が定着しないまま、英語嫌いを増やす懸念があるからです。
小学校で外国語活動を行う際には、児童の様子を考えながら、内容を焦点化する必要があります。
③スモールステップの授業展開
子供が英語嫌いにならないように、スモールステップで授業を組み立てています。
少しずつ変化を加えながら、子供が飽きないように、かつ、誰でも授業に参加できるように組み立てました。
「学校外国語活動 指導案「I like blue.」(Let's Try1 Unit4)」のご紹介でした。
この記事がお役に立てれば、幸いです。