先生の四苦八苦

普段の授業が少しでも楽に楽しくなりますように。

一つの花 単元計画(4年 国語 教材研究)

一つの花 (ポプラポケット文庫 (031-1))

 

 先日、白いぼうしの教材研究を公開しました。

pandasensei.hatenadiary.com

 

今日は、「一つの花」の教材研究を進めたので、

お役に立てれと思い、公開しようと思います。

 

 

まずは、教師の読み取りとして

主題です。 

 

1.主題

 

「人はどんな困難なことがあっても、思いが伝わり、幸せになることができる。」

 

一つの花の主題は、 人はどんな困難も乗り越えて、幸せになれる。

2場面でお父さんはゆみこの将来を悲観する。

しかし、3場面でお父さんのゆみこを一つとして、大事に思っている想いがお母さんを通じて伝わり、4場面では、家の周りがコスモスでいっぱいになる。

 

2.あらすじ

【第1場面】

戦争がはげしかったころのお話。

食べる物がなく、「もっと」とせがむゆみ子に、「一つだけ」が、お母さんの口ぐせになってしまった。

ゆみ子は、知らず知らずのうちにこの口ぐせを覚えてしまった。

 

【第2場面】

そんなゆみ子の将来を、お父さんは悲観する。

とうとう体のあまりじょうぶでないお父さんも、戦争へ行くことになった。

 

【第3場面】

途中、おにぎりを、ゆみ子は全部食べてしまう。

出発というときに、ゆみ子の「一つだけ 」が、はじまった。

お父さんは、ホ-ムのわすれられたようにさいていたコスモスの花を見つけ、

「ゆみ。さあ、一つだけあげよう。一つだけのお花、大事にするんだよう 。」といって、わたした。

 

【第4場面】

それから、十年。

ゆみ子は、お父さんの顔も、自分にお父さんがあったことすらも知りません。

お母さんの手伝いをするゆみ子の家の庭には、コスモスがたくさんさいていた。

 

 

3.音読

恩徳は交代読みと句読点読みが中心。

 

①交代読み、教師と子どもたち

②となり同士の交代読み

③句点交代読み(一人ずつ全員)

 

4.単元計画

・1時間目

書き出しの二文を提示し、「どんなお話だと思う?」と問い掛ける。

 

一場面のいつ(時代 時 季節)どこで(場所)誰が(登場人物)の確認。

 

発問

「どうしてゆみ子は、一つだけちょうだいを最初に覚えてしまったの?」

 

 第一場面のみ範読した後で発問

※本文は一場面だけ提示。

 

・2時間目 

第二場面 前半を音読。

いつ(時代 時 季節)どこで(場所)誰が(登場人物)の確認。

 

発問

「深いため息をついたのはなぜですか。」

「高い高いしたのはなぜか。」を問う。

 

※本文は2場面前半だけ提示。

 

・3時間目

第2場面 後半を音読

いつ(時代 時 季節)どこで(場所)誰が(登場人物)の確認。

 

発問

「お母さんがゆみこを一生けんめいにあやすのはなぜ?」

「お父さんが一つだけの花を大事にするんだようと言ったのはなぜ?」

 

さいご、ゆみこのにぎっている一つの花を見つめるお父さんの気持ち

 

・4時間目

第3場面を音読

いつ(時代 時 季節)どこで(場所)誰が(登場人物)の確認。

 

発問

「ゆみこは幸せですか?」

はいかいいえを書かせる。

理由も叙述(本文から)書かせる。

「 一つだけの花と一つの花の違いは?」

 

・5時間目 、6時間目

人物関係図でまとめる

人物関係図の交流

 

一つの花 (ポプラポケット文庫 (031-1))

一つの花 (ポプラポケット文庫 (031-1))

  • 作者:今西 祐行
  • 発売日: 2015/01/02
  • メディア: 単行本
 

 

「一つの花 単元計画(4年 国語 教材研究)」の記事のご紹介でした。

お役に立てれば幸いです。