一つの花 単元計画(4年 国語 教材研究)
先日、白いぼうしの教材研究を公開しました。
今日は、「一つの花」の教材研究を進めたので、
お役に立てれと思い、公開しようと思います。
まずは、教師の読み取りとして
主題です。
1.主題
「人はどんな困難なことがあっても、思いが伝わり、幸せになることができる。」
一つの花の主題は、 人はどんな困難も乗り越えて、幸せになれる。
2場面でお父さんはゆみこの将来を悲観する。
しかし、3場面でお父さんのゆみこを一つとして、大事に思っている想いがお母さんを通じて伝わり、4場面では、家の周りがコスモスでいっぱいになる。
2.あらすじ
【第1場面】
戦争がはげしかったころのお話。
食べる物がなく、「もっと」とせがむゆみ子に、「一つだけ」が、お母さんの口ぐせになってしまった。
ゆみ子は、知らず知らずのうちにこの口ぐせを覚えてしまった。
【第2場面】
そんなゆみ子の将来を、お父さんは悲観する。
とうとう体のあまりじょうぶでないお父さんも、戦争へ行くことになった。
【第3場面】
途中、おにぎりを、ゆみ子は全部食べてしまう。
出発というときに、ゆみ子の「一つだけ 」が、はじまった。
お父さんは、ホ-ムのわすれられたようにさいていたコスモスの花を見つけ、
「ゆみ。さあ、一つだけあげよう。一つだけのお花、大事にするんだよう 。」といって、わたした。
【第4場面】
それから、十年。
ゆみ子は、お父さんの顔も、自分にお父さんがあったことすらも知りません。
お母さんの手伝いをするゆみ子の家の庭には、コスモスがたくさんさいていた。
3.音読
恩徳は交代読みと句読点読みが中心。
①交代読み、教師と子どもたち
②となり同士の交代読み
③句点交代読み(一人ずつ全員)
4.単元計画
・1時間目
書き出しの二文を提示し、「どんなお話だと思う?」と問い掛ける。
一場面のいつ(時代 時 季節)どこで(場所)誰が(登場人物)の確認。
発問
「どうしてゆみ子は、一つだけちょうだいを最初に覚えてしまったの?」
第一場面のみ範読した後で発問
※本文は一場面だけ提示。
・2時間目
第二場面 前半を音読。
いつ(時代 時 季節)どこで(場所)誰が(登場人物)の確認。
発問
「深いため息をついたのはなぜですか。」
「高い高いしたのはなぜか。」を問う。
※本文は2場面前半だけ提示。
・3時間目
第2場面 後半を音読
いつ(時代 時 季節)どこで(場所)誰が(登場人物)の確認。
発問
「お母さんがゆみこを一生けんめいにあやすのはなぜ?」
「お父さんが一つだけの花を大事にするんだようと言ったのはなぜ?」
さいご、ゆみこのにぎっている一つの花を見つめるお父さんの気持ち
・4時間目
第3場面を音読
いつ(時代 時 季節)どこで(場所)誰が(登場人物)の確認。
発問
「ゆみこは幸せですか?」
はいかいいえを書かせる。
理由も叙述(本文から)書かせる。
「 一つだけの花と一つの花の違いは?」
・5時間目 、6時間目
人物関係図でまとめる
人物関係図の交流
「一つの花 単元計画(4年 国語 教材研究)」の記事のご紹介でした。
お役に立てれば幸いです。