先生の四苦八苦

普段の授業が少しでも楽に楽しくなりますように。

これから小学校の先生になる皆さんへ(準備編)

今回の記事は、これから小学校の教師になる大学生や

教師一年目の人に向けて書いています。

 

教師は、就活で不人気だ。

昔は10倍以上あった採用試験の倍率も

東京都は今年は2.7倍だ。

(特に小学校全科と特別支援が人気がなく、

 小学校全科が1.8倍、

 特別支援が1.6倍だ。)

東京都の教員採用試験、応募倍率2.7倍 3年連続低下 - 日本経済新聞

 

残業代がでないことや

新人教育が上手くいっていないこと、

パワハラモンスターペアレントなど、

理由は様々だと思う。

 

最近、教育実習生が自分のクラスにきた。

自分は教員経験約10数年目の小学校の教師だ。

(民間で社会人を約10年経験してから、小学校の教師になっている)

 

すごくやる気のある、

子どもに好かれる才能のある人だったので

教育実習の指導も楽しかった。

 

実習生に大学のことを聞くと理論的なことは教わるが、

実践的なことは教わらないと聞いた。

 

もったいないと正直に思った。

 

これだけ、教育現場で人が足りないと言っているのに、

大学では何も手を打っていないのだろうか。

 

でも、他人を責めてもしょうがない。

 

大学には大学の理由があるのだろう。

それに、実習生の言っていることが本当のことだとも限らない。

実習生が通っている以外の大学では

実践的なカリキュラムがあるかも知れない。

 

他人を責めるより、自分ができることをしよう。

 

自分ができることは、自分の拙い経験を若い人に伝えることだろう。

せめて、自分の知見を公開することだろう。

 

※教師 一年目の先生のことを考え、全てを本音で書きました。

 異論・反論あると思うので、コメントで教えて下さい。

※時々、新人が楽するのを嫌がるベテランの先生がいる。

 教師が余裕を持てれば、子供達も余裕を持てるのだ。

 どうせ、大変な教師生活。

 一年目なら、どんなに余裕をもってもギリギリなはずだ。

 一年目の先生が少しでも余裕を持って、

 子供達と接せることができるようになって欲しい。

※書いていたら、5万字を超えそうなので、

 準備編で一旦公開します。

 その他の内容も完成したら、

 順次公開します。

 

*****************************************************************

 

小学校教師の1年目の目標は、辞めもせず、メンタルを崩すことなく、長い休みを取ることなく、普通に一年間が終わることだと思う。

 

教師生活を始めると思ってもみなかったことが、

たくさんある。

 

授業がうまくいかない。

学年を組んでいる先生との人間関係。

先生方に陰で悪口を言われる。

校務という名の雑務がたくさんあること。

会議の長さと意味のわからなさ。

保護者からの理不尽なクレーム。

さらにクレームに、味方になってくれない校長先生や副校長先生。

 

教師は一年目が一番難しい。

教師を辞めてしまう人も多い。

 

また、大学でも実践的なことは習わない。

(と聞いた)

大学では理論的なことは習っても、現場に出ると知らないことが多いと

教育学部を出た先生は言う。

(もちろん、全ての大学がそうではないと思う)

 

学校は働き方改革だって進んでいない。

(昔よりはだいぶ良くなったけど)

 

教師 一年目に理想と現実に打ちのめされてしまい、

辞めたいと思う気持ちもよくわかる。

 

でも、ちょっと待ってほしい。

 

教師の2年目は格段に楽になる。

 

だんだんと授業にも慣れてくる。

子供も可愛くなる。

 

そこで、教師 一年目の先生&これから先生になる大学生に向けて、

何とか一年間生き延びてもらうために

生きるコツを本音で全て吐き出すことにした。

 

どんな仕事でもそうだと思うが、

環境を整えることと、事前の準備で仕事の難易度は大きくかわる。

 

今回、伝える内容を活用して、教師生活 一年目をサバイバルしてほしい。

たくさんの先生が、この仕事を楽しいと思ってくれたら幸いである。

 

※個人的には、メンタルの問題は、長引くと後の人生に影響が大きいと思っている。

辛い、状況が改善しないと思ったときに、辞めることは悪いことではない。

(辞めた方がいいような状況もあるだろう)

 

 ただ、せっかく夢を見てなった小学校の先生だ。

辞めた方がいい状況になる前に、事前に備えておく・準備しておくのが大切だと思っている。

 

ぜひ、下記に書いた準備編を参考に、教師一年目をサバイバルしてほしい。

1 準備編

1 はじめに

「まずは授業のことじゃないの」と思った、そこのあなた。

 

ちがうのだ。

 

教師もその他の仕事もそうだが、

準備が8割なのだ。

 

ここの準備で一年間が決まるといっても良い。

 

ここの準備というのは、子供たちが来る始業式よりも前のことだ。

だいたい、始業式があるのが4月6日前後。

平日が3日から4日ある。

 

何も知らない人は、3日から4日も準備できるなら、

たくさん準備できると思うのが普通だと思う。

 

これもちがうのだ。

一年目の先生が、4月1日に学校に行くとびっくりすると思う。

 

まず、始業式までの予定が書かれた紙が渡されるだろう。

よく見てみてほしい。

会議・会議・会議なのだ。

 

朝から勤務が終わるまで、会議の予定がびっちり組まれている学校が多い。

(もちろん、働き方改革で会議が減っている学校もある。)

 

クラスの準備に割ける時間はおおくて半日から1日程度だ。

 

慣れているベテランの先生以外は、時間が足りずに、

残業して準備しているのが現状だ。

 

また、準備不足で始めから、つまづいてしまう若手の教師もいる。

 

そうならないためにも、思いつく限りの必要な準備を書いておく。

参考にしてほしい。

 

2 自己紹介を準備しておこう

新卒の教師はとにかく、自己紹介の場面が多い。

4月1日には、先生方全員の前で、自己紹介がある。

その後も、始業式で全校児童の前で自己紹介。

学年だよりで自己紹介。

クラスの児童の前で自己紹介。

4月の保護者会で、お母さんやお父さんの前で自己紹介。

 

たぶん、合計5回から6回ぐらい自己紹介の場面がある。

 

たくさんの自己紹介で緊張するという人は、

事前に考えておくといい。

(その場で切り抜けるという人は、それでもいい) 

 

コツはメリハリと一つでもいいので自分の売りを考えておくことだ。

 

自己紹介で一番大事なのは、クラスの児童の前での自己紹介だ。

ここは、短く・わかりやすく、子供たちの印象に残るようにしたい。

 

先生方の前や全校児童の前での自己紹介は

余裕がなければ、ありきたりでいい。

 

例文を書いておくので、

各自アレンジして欲しい。

 

先生方の自己紹介は、

「※自分の名前を言う。

 こんな優しい先生方と一緒に働けて、うれしいです。

 教師は子供のころからの夢でした。一生懸命に頑張ります。

 色々と教えて下さい。」

 

全校児童の前での自己紹介は、

「※自分の名前を言う。

 おはようございます。

 ※少し待つ。

 元気いっぱいの挨拶が嬉しいです。

 みんなと一緒に勉強できるのが楽しみです。

 休み時間もたくさん遊びたいと思います。

 気軽に声をかけて下さい。

 よろしくお願いいたします」

 

3 座席

 私が勤務している東京都では、始業式の次の日に教室に入るのが一般的だ。

(雨の日は初日から入る。)

 始業式の次の日までに、ざっといいので座席を決めておこう。

 出席番号ではじから順番に決めていく。

 男女は隣り合わせになるように。

 また、前の席が男子で、後ろの席が男子なのも、うるさくなりやすい。

 互い違いになるように席を決めておこう。   

 

      (前に黒板)

 女 男 女 男 女 男 女 男 

 男 女 男 女 男 女 男 女

 女 男 女 男 女 男 女 男

 男 女 男 女 男 女 男 女

(例です)

 

この座席で決めて、うるさくなるようなら、

すぐにまた席替えをしよう。

これは、仮の席だよと子供にも話しておこう。

 

4 始業式の流れと配布物の確認

始業式の流れを確認しておこう。

 

だいたい、前年度からいる先生方が、

子供たちを並べ、始業式が始まる。

 

一年目の先生と今年異動してきた先生は、

始業式の中で、全校児童の前で自己紹介をする。

 

その後に担任発表という流れが一般的だろう。

 

始業式の後は、校庭でクラスの児童を集めて、

お話&手紙を配る。

 

何を話すか事前に考えておきましょう。

時間がない場合は多いので、

三つぐらいに内容をしぼるといいと思います。

 

私は、

①担任の自己紹介 

②始業式の様子を観察して褒める。

③どんなクラスにしたいか。

は必ず話していました。

 

話した後に、配布物を配ります。

どんな物を配るのかは、

学年の先生に確認しておきましょう。

手紙は、名前を呼んで配っていました。

(時間がない場合は省力)  
次回、持ってくるものも連絡します。

 

前に、始業式の指導は記事にしたことがあります。

ご参考に。

pandasensei.hatenadiary.com

 

5 教室 初日の黒板

さて、始業式が終わり、次の日には教室に子供たちが入ってきます。

(地区によっては、始業式の日に子供達が教室に入ることもあるでしょう)

 

その際に、黒板に自分の思いや今後の予定などを書く先生が多い。

(インターネットで始業式 黒板と検索すると色々とでてくる)

 

教師 一年目の先生は、自分も同じように書かなきゃとなってしまうが、

この黒板の準備に時間を掛けるのは、もったいない。

 

この時期はやることが山のようにある。

給食も始まるだろう、当番活動も決めないといけない、授業だってはじめる。

 

できれば、素早く終わらして、その他に時間を使って欲しい。

(正直に言えば、初日の黒板は時間を掛けても、

コスパが悪いと思っている)

 

おすすめは、パソコンで(パワーポイントなどが多い)作って、

プロジェクターで拡大して黒板やホワイトボードに写す方法だ。

 

理由は、

①事前に準備ができること

②当日、バタバタしないで済むこと

③使った資料が次回また使えること

 

今年、実際に使った黒板 掲示を画像として貼っておくので、

活用して欲しい。

 

 

6 時間割

4月には、学校全体で時間割の調整がある。

体育(校庭、体育館)や専科(音楽や算数、図工など)、理科(理科室の都合で調整する必要がある)などが、各クラスで重なっていないか調整をする必要があるのだ。

 

この時間割の調整が、とても重要なのだ。

一年間の学級経営を左右すると言ってもいい。

教師 一年目で慣れていないと何も考えずに、

時間割を組んでしまう人も多い。

そこで、自分なりのコツを伝えたいと思う。

 

まず、体育や専科が重なっていたら変更するが、

自分の都合で変えるのは難しい。

 

(時間割の例 これぐらいまでは、自動で決まってしまうはずだ)

 

そこで、図書の時間割の割り当てを見てみよう。

 

図書は、自分が授業の準備をする必要がない。

静かに子供達に読書させているときに、トラブルの聞き取りもできる。

休みときに補教も立てやすい。

教師 一年目ほど、有効に活用すべきだ。

 

※個人的には、自分の好きな本を選ぶ読書は大切な学習だと思っている。

 自分は幼い頃から、読書に親しんできたし、本を読むことで救われたことも多い。

 上にあげた理由だけで、図書の授業をしている訳ではない。

 あくまで、教師 一年目の先生が余裕を生むための工夫として書いた。

※もちろん、毎回、図書の授業をする必要はない。

 授業の進度などで、臨機応変に進めよう。 

 

図書は、空いていれば、自分の都合で変更できる。

 

おすすめの時間は以下の通りだ。

     

     ①音楽や図工などの専科がない曜日 

     ②5時間目や6時間目など、一日の最後の授業

     ③できれば、金曜日

     (無理なら月曜日)

 

変えたい時間が決まったら、時間割担当の先生に伝えよう。

 

さて、図書の時間を変えたら、次は総合だ。

子供が一番集中できない時間。

それは、5時間目や6時間目など、一日の最後の授業だ。

そして、教師も一番疲れている時間だ。

 

金曜日の6時間目などは、特にひどい。

子供に集中しろと言う方が難しい。

 

そこで、総合を5時間目や6時間目など、一日の最後に当てる。

 

総合は調べ学習などで、子供達が自分のペースで学習を進めやすい。

教師の判断で、学習の内容も変更しやすい。

 

一番集中が切れる時間に総合を入れよう。

 

(総合と図書を入れた時間割の例)

 

総合と図書を入れたら、次は国語だ。

個人的に、一番集中力を必要とするのが、

国語と算数だと思っている。

 

算数は、小人数の調整があるので、事前に決まってしまう。

そこで、国語を子供達が一番、集中する時間に当てるのだ。

 

子供達が集中する時間は圧倒的に朝だと思っている。

 

子供たちは、給食の後は眠くなる。

(先生も)

4時間目は、お腹が空いて授業には集中できない。

(先生も)

 

できれば、1時間目から3時間目の間に国語を教えておきたい。

 

(国語を時間割に組み込んだ例 ここまでいくとだいぶ時間割が完成に近づく。)

 

7 教室でのITの使い方の確認

タブレットが子供たちに配布されてから、

ほぼ、どの教室もプロジェクターがついている。

 

ただ、プロジェクターとタブレットの接続方法や、

入っているソフトなどは地区によって全く違うことが多いのが実情だ。

 

タブレットの使い方や接続方法などは、

(たぶん)一年目の先生に研修などはないはず。

(研修をしている時間もありません)

 

学年を組んでいる先生やICT担当の先生に、

早めに確認しておくと授業がとても楽になる。

 

特にすぐに使えて授業が楽になるのが、

教師用のデジタル教科書と書画カメラだ。

 

教師用のデジタル教科書は、児童の教科書が

タブレットの操作でプロジェクターを使って

拡大して写すことができる。

 

うまく使うと授業がわかりやすくなる。

 

また、書画カメラもうまく使うといい。

 

児童がノートに書いた自分の考えを拡大して写し、発表する。

理科などで、実験の様子を大きく拡大して写す。

など、アナログのものをその場で大きく拡大できるという利点がある。

 

授業での使い方も併せて、説明してもらうといい。

 

8 通勤時間と経路

 小学校の教師になってびっくりするのは、

勤務時間の前に来ないといけないことが

たくさんあることだ。

 

 運動会の準備、日光移動教室の見送り等々。

雪の日には、朝早くから雪かきをしないと行けない学校もある。

 

また、電車が止まってしまうこともある。

 

 自転車で通う人は、自転車以外の通勤経路も確認しておこう。

電車で通う人は、バスやその他の通勤経路も確認しておこう。

 

9 年間計画(一学期)を確認しておこう

 勤務する小学校に3月に挨拶に行くタイミングがあるはずだ。

そこで、来年度の年間計画がもらえるはずだ。

(もらえない場合は、副校長先生に下さいとお願いしよう)

 

そこで、必ず確認しておくのが、一学期の行事予定だ。

 

始業式は何日になるのか。

※準備日数を確認しておこう。

運動会は春なのか秋なのか。

春なら、5月の何日にやるのか。

 

一番初めの保護者会は、4月の何日にあるのか。

 

その他の行事は何があるのか。

 

できる限り予定を確認しておこう。

※余裕があれば、手帳などにメモしておこう。

 

10 週案の作り方

始業式までに、週案を管理職(校長、副校長)に提出する必要がある。

 

週案は、週ごとに、授業のめあてや内容、教科ごとの時数が書いてあるものだ。

目的は、管理職と教師が授業の内容やめあてを把握することだ。

 

現在、週案やスケジュール管理する方法は

二通りある。

 

①デジタルで作る方法と②アナログで作る方法だ。

 

①デジタルで作る方法だと、最近は各地域に校務支援のソフトが入っていて、

週案がデジタルで作れるようになっている。

 

4月に勤務する際に、先輩教員に聞いてみよう。

 

あと、使い勝手がいいのが、

日本標準のテストを買うとついてくる金ROMも使いやすい。

金ROMサポートサイト

 

ワードで作っている先生やiPadで作っている先生もいる。

自分がやりやすい方法を見つけよう。

 

②アナログで作る場合は、教師用の手帳を買うのがいい。

 

私自身の手帳は菊池先生のほめ手帳の一番大きい物を使っている。

 

 

アマゾンで検索すると色々とでてくるので、調べてみよう。

 

また、自分は①のデジタルと②のアナログをミックスして週案とスケジュールを管理している。

 

週案はデジタルで、スケジュール管理は手帳を使っている。

何年か色々と試して、デジタルとアナログの併用に落ち着いた。

 

これからは、具体的な週案の作り方だ。

 

週案に書くことは主に三つ。

 

〇授業(行事含む)の予定と内容

〇週の授業の時数

(国語が何時間やったのか、算数が何時間やったのか、週ごとに確認していく)

〇管理職(校長、副校長)へのコメントだ。

 

一番、必要なことはまずは先輩教員に週案を見せてもらおう。

余裕がない一学期は、先輩教員の内容をある程度写しながら、

覚えていくのが一番いい。

 

一応、簡単な週案の作り方を伝えよう。

(デジタルでの作り方です)

 

①時間割を取り込む。

 校務支援ソフトで週案を作る場合は、

 時間割を設定しよう。

 すると決めた時間割に沿って、

 週案を作ってくれるはずだ。

②行事を確認しよう。

 時間割が決まったあとは、

 何か行事がないか確認しよう。

 行事がある場合は入力しておこう。

③時間割の授業の内容を入れよう。

 授業の内容は、

 単元名(何時間目なのかを記入するときもある)

 授業のめあてや児童の活動を記入する。

   授業のめあてを記入するのが一般てきだが、

 児童の活動をメインに書く時もある。

 

一年目の先生は、授業の内容を記入していくのが

時間がかかり、難しいはずだ。

 

もちろん、教科書や指導書から転記してもいいだろう。

おすすめは、教科書会社のHPからダウンロードできる、

年間指導計画を参照することだ。

 

(例 光村図書 国語 年間指導計画は以下のホームページから)

年間指導計画・評価計画資料 | 小学校 国語 | 光村図書出版

 

年間指導計画には、授業のねらいや活動が書かれている。

確認してみよう。

 

もちろん、自分の授業と全て内容が合うわけではないが、

参考になるはずだ。

(一から書くよりは早いはず)

 

また、始めのうちはどのように書いていいのか

分からないと思うので参考にしよう。

 

行事の内容を書くときは、ねらいや活動も書くが、

安全面や注意事項も書く時がある。

 

もちろん、もっと細かくできるし、

色々なやり方があるが、

一年目ならこれで十分だ。

 

〇週の授業の時数は、校務支援ソフトなら自動で計算してくれるはずだ。

 教科は年間の時数が決まっている。

 確認しながら進めよう。

 

〇管理職へのコメントは、忙しい場合は無くても構わない。

 周りの先輩に確認してみよう。

 ただ、児童の気になることや心配なことは、

 週案に書いておこう。

 トラブルになったときに、管理職への報告にもなる。

 

週案の作り方、やり方は様々だ。

仕事に慣れたら、自分なりに工夫してみよう。

 

11 教室環境

前年度に使われていない教室が

自分の担当になると大変だ。

 

基本的なことが揃っていない。

児童のフックが足りない。

掃除道具が足りない。

 

教室は使う前にたくさんのことを確認する必要がある。

 

教師 一年目の先生はどんな教室が担当になるかわからない。

基本的な教室環境を確認しておくと、後々焦らない。

 

〇黒板周り

黒板周りで必要なものは以下の3点だ

①チョーク 各色

 白、赤、黄色、青色などのチョークを各色そろえておこう。

特に白色はたくさん使うので、予備を含めて用意しておこう。

 

②黒板消し

 できれば、3個以上準備しておきたい。

 当番活動で子どもにやってもらうときは、

 子どもの数準備できるとよい。

 

③磁石

 磁石は活用するので、黒板に使うある程度強力な物を準備しておこう。

個数は多い方がいい。

児童分以上、準備できればベストだろう。

 

〇教卓周り

黒板周りで必要なものは以下の3点だ

①基本的な文房具

 赤ペン、青ペン、黒ペン、鉛筆、修正テープ、のり、セロテープ、消しゴム、

 定規、付箋、画鋲、紙のファイル、パンチなど

 

この中でも、赤ペンやのりセロハンテープは多めに準備しておこう。

付箋は授業で児童に書かせることもある。

大きいものを多めに準備しておこう。

 

事務室に行けば、もらえるだろう。

ただ、いきなりたくさん貰おうとすると、

嫌がられるときもあるので、

事務室の職員さんに相談してみよう。

 

②スタンプとスタンプ台、印鑑(シャチハタ)

宿題のチェックから、プリントのチェックまで、

スタンプを押す機会は多い。

 

スタンプは自費で購入することが多い。

 

アマゾンなどでも買えるが

3000円程度と少し高額だ。

 

 

 

そこで、100均を活用しよう。

 

メッセージスタンプ(シナモロール) | 【公式】DAISO(ダイソー)ネットストア

 

メッセージスタンプ(リトルツインスターズ) | 【公式】DAISO(ダイソー)ネットストア

 

最近は100均で十分なスタンプが買える。

 

できれば、教員になる前の2月中にそろえておこう。

(3月はときどき、売り切れているときがある)

 

連絡帳のチェックなどはシャチハタを使っている。

お金に余裕があれば、一本あっても便利だろう。

 

 

スタンプ台は事務室にあるはずだ。

事務室の職員の方に相談してみよう。

 

③児童の名簿

 宿題のチェックから、回収物のチェックまで、

 児童の名簿を使うことが多い。

 

 名簿の準備は学校によってさまざまだ。

 前年度に準備してくれている学校もあれば、

(ワードかエクセルでデータの名簿があるはずだ)

 

 4月になってから現担任が準備する学校もある。

 先輩教員に確認しておこう。

  

 データの名簿ができたら、15枚ほど印刷して、

紙のファイルにとじておこう。

 

〇掃除道具関係

 掃除道具も見ておこう。

 児童の数を考え、具体的に本数が足りているのか確認しておこう。

 掃除が始まったのにほうきの数が足りなければ、それだけでトラブルになる。

 

 具体的に必要な数は、

①ほうき × 必要な人数分 

(具体的には、教室用のほうき 4本から6本、廊下 ほうき 2本から3本

 合計 8本程度は最低限準備しておこう。多くてこまることはないのだから)

 

②ちりとり 3個

(教室 1個 廊下 1個 予備 1個 合計3個)

 

③教師用長ほうき 1個

 

④下駄箱用小さいほうき 4個程度

(下駄箱用の小さいちりとりも、同じ数準備しよう。)

 

⑤そのほか

 最近は、教師用の掃除機が配置されている学校も多い。

また、モップ等も子供がこぼしてしまった時に役立つ。

 

自分の教室以外の場所が担当になることもある。

音楽室や図工室などは、その教室に掃除道具があることが多い。

確認してみよう。

 

以上、具体的にあげた数も勤務校によって、

変わってくるだろう。

あくまで、一般的な例として考えてほしい。

 

掃除は、始業式の二日後か三日後に始まることが多い。

事前に準備しておこう。

 

掲示

最低限、掲示するのは以下の5点だろう。

掲示する場所を確保しておくとよい。

 

①学校だより

 私自身は、1年から3年までの担任の場合は、

 学校だよりは掲示しない。

 なぜなら、子供自身が読めないからだ。

②学年だより

③学級だより

 学級だよりは、学校や学年の方針で、

 作らない場合もある。

 学年を組んでいる先生に確認しよう。

④給食だより

(一か月の給食の予定)

 子ども達が一番気にする掲示物だ。

 絶対に聞かれるので、準備しておこう。

⑤時間割

 時間割に関しては、過去の記事を参考に。

 こんな感じで掲示を作ります。

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その他に学校目標や学年目標を掲示する学校もある。

確認しておこう。

 

〇フック・ロッカー関係

 教室の廊下や廊下の壁面にフックがある学校が多いだろう。

 このフックも児童分あるのか確認しておこう。

 

 また、フックやロッカーは、

子ども達が自分で片付けられるように番号か名前のシールを上部に貼っておこう。

(シールは後で剥がせるように、事前にビニールテープを貼っておこう。

 その方が年度終わりの片付けが楽だ。)

 

教室は、一年間使うことになるあなたの城だ。

戦いに備えて、準備しておこう。

 

〇書写の掲示について

 書写の作品は教室か廊下に掲示することが多い。

 

 一番大変なのが、教室の後方の壁の高いところに掲示するときだ。

危ないので、児童に貼らせるわけにもいかずに、

教師が放課後に30人分の児童の作品を貼ることになる。

(もちろん、貼る時間は残業になる。)

 

時短のために、埼玉県の栗原先生の実践を行っている。

※詳しくは以下の記事をご覧下さい。

業務改善アイデアをベテラン教師が紹介|みんなの教育技術

 

一年目は他の先生に合わせた方がいいこともあるので、

全員に進めるわけではない。

 

頭の片隅に入れておいて欲しい。

 

pandasensei.hatenadiary.com

 

12 職員室の環境

 教室の環境を整えたら、職員室の自分の机の環境も整えておこう。

職員室でしなければいけない作業も多い。

 

環境を整えて、少しでも効率をあげておこう。

 

①文房具

 職員室の文房具も自分で準備することになる。

基本的な文房具を必ず準備しておこう。

 赤と黒のボールペン(複数)、修正テープ、パンチ

のり(教員は意外とのりを使う機会が多い)、定規。

 

必ず準備しておいた方がいいのが印鑑だ。

教員は、印鑑で様々なものを押す場面が多い。

シャチハタではない、普通の印鑑を一つ準備しておこう。

(朱肉も併せて準備しておこう。)

 

大きさの違うものを複数準備しておくと便利なのが付箋。

 

教員はまだまだ紙の出番が多いときがあるので、

紙のファイルを複数準備しておくのもおすすめだ。

 

事務室の事務員さんに相談してみよう。

 

②紙の管理について

 

私はオールドな人間なので、

情報の管理は紙とデータを併用して使っている。

 

また、自分の所属している地区は

Ipadなどが持ち込み不可になっている。

Ipadなどに慣れている人は、使えないことにびっくりすると思う。)

 

最低限、紙で管理する必要があるのが、

以下の3点だ。

 

①週案

②行事関係

③個人情報

 

①週案に関しては、作り方は前に述べた。

 基本的に今も週案は紙で印刷して、

管理職(校長、副校長)に提出している地区が多いようだ。

 

毎週、印刷して管理職(校長、副校長)に提出しよう。

その際は、紙のファイルに綴じておくことが多い。

 

②行事関係

 行事(運動会、学芸会、展覧会、卒業式)なども、

必要な書類を印刷して紙のファイルに一括して管理している。

 

行事関係は、始めに実施計画が配られるが、

その後に、何点かプリントが配られることが多い。

 

慣れるまでは、手間だが、印刷して紙で管理するのがおすすめだ。

 

③個人情報関連

 地区にもよるが、児童の個人情報を紙で管理している自治体は多い。

(もう少し正確に言うと、保護者と紙でやりとりした後に、

 校務支援ソフトに入力している自治体が多いと思う)

 

 児童の個人情報を無くすと服務事故という形で処分されてしまうこともある。

十分に気を付けよう。

 

 児童の個人情報の書類は、児童の住所や家族関係、通学路がセットで書かれたもの、災害があった際に、誰が引き取りにくるのか書かれたもの、特別支援が必要な児童の様々な情報などがある。

 

 個人情報の管理は各学校、各自治体で全く違うので、確認してみよう。

 

③その他

 

ここからは蛇足だが、私自身はパソコンの高さが合わずに

モニター台を使っている。

使いづらいと思ったら、自分で環境を変えてみよう。

 

13 タブレットについて(児童)

 数年前から、児童はタブレットが配布されている。

さて、教師一年目の先生が、現場に配属されてタブレットの使い方を

覚えるにはどうすればいいのか。

 

以下に四つの選択肢がある。

答えてみて欲しい。

 

①研修

 

②マニュアルを読む

 

③先輩から教わる

 

④自分で覚える

 

答えは、④

運がよければ③だ。

(②がある地区もあるが、

 一年目の先生が始業式までに読む時間はないはずだ。)

 

正直、始業式までにやることは山のようにある。

そして、時間はあまりに少ない。

一分一秒が、子供たちの休み時間のように貴重なのだ。

 

タブレットの使い方を教えてくれる時間はないだろう。

始業式が終わり、何週間か立ち、時間が余裕ができたときだ。

 

また、タブレットも地区によって、

機種も使い方も全く違う。

 

ある地区はiPad

ある地区はクロームブック。

ある地区はアプリが使えて、ある地区は使えない。

 

使い方をここで教えてあげたいが、

無理なのだ。

 

そこで、2点確認しておくことを進める。

〇学校に配属される前の管理職(校長、副校長)面談で

 児童が使う機種を確認しておこう。

 確認した機種は、ぜひ、事前に情報を集めておこう。

 

〇汎用的に使えるソフトやホームページ、アプリを覚えておこう。

 特にグーグル関係(クラスルームやフォームなど)は

 使う可能性が高い。

 内容を確認しておこう。 

 

私が知っている情報をここに書いておくので役立たせて欲しい。

各情報には、わかりやすいように以下の指標をつけた。

ただ、あくまでこの指標は私が独断でつけたものである。

各自で確認してほしい。

 

・グーグル関係

 まずは何と言っても、グーグル関係のソフトだ。

どの地区でも、使う頻度が高いと思う。

 

特に

①グーグルクラスルーム

②グーグルドライブ

③ジャムボード

④グーグル フォーム

⑤(高学年なら)グーグル スライド

などは必ず使うと思う。

 

教師になる前に一度触ってみよう。

 

・タイピング関係

①プレイグラムタイピング

小学生から始める無料のローマ字タイピング練習アプリ | プレイグラム タイピング

 

シンプルに使いやすいタイピングの練習サイトおすすめです。

 

②タイピングランド

Typing Land - Web Edition

 

使ったことはないですが、

評判のいいタイミング練習サイトです。

 

③寿司打ち

寿司打

 

タイピングソフトの中でも変化球。

使えない学校もあるので、確認して子どもに使わせよう。

 

④キーボー島

https://kb-kentei.net/

 

昔からあるタイピング練習サイト。

登録が必要ですが、おすすめです。

 

難易度も幅広く、どのような児童でも遊べます。

 

・授業で使用できるもの

NHK for school 

おすすめ学年:1年 2年 3年 4年 5年 6年

NHK for School

 

まずは、基本のNHK for school。

教師が一番お世話になるホームページではないだろうか。

 

理科や算数の復習にも、体育の動きの確認も、

たくさんのことができる。

 

理科では、実際に昆虫や植物を準備できないときもある。

実験も失敗するときもある。

(もちろん、失敗も大切な経験だ。)

そんなときに、NHK for schoolの理科の動画は役に立つ。

番組を見るだけではなく、

検索して動画だけ見せることもできる。

理科のページ|NHK for School

 

また、一年目なら授業で時間が余ってしまうこともあるだろう。

そんなときにもNHK for schoolの動画は役に立つ。

 

活用して欲しい。

 

②ものすごい図鑑

ものすごい図鑑|NHK for School

 

NHK for schoolとは別枠で、

ものすごい図鑑を紹介。

 

ものすごい図鑑のいいところは、

調べ学習に使えることだ。

 

昆虫の調べ学習は、近年難しい。

都内の校庭では昆虫が捕まえられないところも多い。

 

そこで、ものすごい図鑑が活躍する。

子ども達も楽しく学習できる。

 

おすすめだ。

 

③かんたん号外くん

かんたん号外くん - 学ぼう産経新聞

 

かんたん号外くんは、WEBで号外形式の新聞が簡単に作れるらしい。

らしいと言うのは、今年度使ってみようと思っているからだ。

実際に使ったら、レビューします。

 

④今昔マップ

今昔マップ on the web:時系列地形図閲覧サイト|埼玉大学教育学部 谷謙二(2000~2022年)

社会で地域の昔について授業をすることがある。

その際に役立つサイトだ。

活用してほしい。

 

⑤Kahoot!

Kahoot!

Kahoot!はクイズ大会を無料で作れるアプリだ。

グーグルのアカウントがあれば、無料で入れることができる。

 

学習のまとめで使ってもよし。

予習に使ってもよし。

 

とても盛り上がる。

 

児童に使わせても面白い。

 

⑥お楽しみツール 第一学習社

お楽しみツール|第一学習社

 

パズルゲームや〇×ゲームなど、児童が楽しめるものが無料で使える。

使う際には学年の先生方にも、使っていいか確認しておこう。

 

・プログラミング関係

①アルゴロジック

おすすめ学年:3年 4年 5年 6年

プログラミング体験ゲーム:アルゴロジック | JEITA

 

3年生以上の学年であればおすすめなのが、

アルゴロジックだ。

 

ゲーム感覚でプログラミングを簡単に体験できる。

難易度も様々なので、3年生以上ならどの学年でも対応可能だ。

(2年生でも後半なら大丈夫かも)

 

私はビスケットやスクラッチなど、プログラミング体験ソフトの前に

アルゴロジックをやらせるようにしている。

順次や繰り返し処理、ループなどが理解しやすくなるためだ。

 

教師としても、一度教えてしまえば、

児童が勝手にやりだすので、

一々教える必要がない。

 

とてもおすすめだ。

 

②ビスケット

簡単に触れて、すぐに理解できて、

だれでも動かせるのがビスケットのいいところ。

ビスケット viscuit | コンピュータは粘土だ!!

 

③スクラッチ

Scratch - Imagine, Program, Share

 

①ログラミング関係では一番有名なのがスクラッチ

 

このスクラッチのやり方に慣れれば、

ゲームも作れる優れもの。

 

ただ、慣れるまでは操作が難しく、

大人でもどのようにすればいいのか

難しい。

 

そこでおすすめなのが、

NHK for schoolのプログラミング番組

「Why!? プログラミング」の活用だ。

 

授業の流れは以下の通り。

 

①児童に「Why!? プログラミング」を見せる。

(最初に見せるならNo1の壊れた魚を動かせがおススメ。)

壊れた魚を動かせ | Why!?プログラミング | NHK for School

 

②動画を見せたあとは、

番組のホームページから、スクラッチに入る。

番組のスクラッチ | Why!?プログラミング | NHK for School

 

詳しいことは、番組のホームページが説明してくれている。

以下のホームページを見て下さい。

https://www.nhk.or.jp/school/sougou/programming/origin/shiryou/001.html

 

③Why!? プログラミングの動画と同じ素材のスクラッチを配布する。

壊れた魚を動かせでは、

Why!? プログラミングの動画と同じ素材のスクラッチが準備されている。

https://scratch.mit.edu/studios/1937850/

 

グーグル クラスルームが使える先生は、

Why!? プログラミングの動画と同じ素材のスクラッチがのっているURLを、

児童に配布するとやりやすい。

 

どの子も、スタートが同じように切れるので、

やりやすい。

 

④児童が、魚を動かせのスクラッチを触る。

最後に児童に自由にスクラッチを触らせてあげよう。

余裕があれば、児童の作った作品を全体で共有しよう。

 

児童に「Why!? プログラミング」の動画を見せる順番は、

公式が配布してくれている「Why!? プログラミングの歩き方」が

役に立つ。

 

アドレスを貼り付けておくので、

一度見てみて欲しい。

Why!?プログラミングの歩き方 | Why!?プログラミング | NHK for School

 

アプリに関しては、自分が勤務している自治体が

使わないので、あまり有益な情報は知らない。

おすすめのアプリがあれば、コメント欄で教えて欲しい。

(グリコードとか、楽しそうなアプリはあるのだが、

 自分の地区で使えないのが悔しい・・・)

GLICODE®(グリコード)|グリコ

 

こういった、IT関係は、日々日進月歩だ。

わたしが知らない有益な情報も多いだろう。

ツイッターやインスタグラムで情報を収集している先生も多い。

有益な情報があれば、教えて欲しい。

 

14 参考になるホームページ(教師向け)

教師一年目は、とにかく時間がない。

授業は毎日ある。

行事もある。

校務もある。

 

かといって、睡眠時間を削るのはおすすめしない。

睡眠時間はメンタルに直結するからだ。

 

そこで参考になるホームページを知っておこう。

いざという時に頼りになる。

 

①ちびむすドリル

 子ども達に、プリントを準備したい。

でも、本を買っている時間はない。

学校にどの本があるかわからない。

 

そんなときは、ちびむすドリルがおすすめだ。

ちびむすドリル【小学生】

 

学年別、教科別、単元別に無料で使えるプリントが、

ダウンロードできる。

 

困ったときはちびむすドリルに頼ってみよう。

 

②フォレスタネット

フォレスタネット|授業準備のための指導案・実践例共有サイト

 

登録は必要ですが、たくさんの実践例と教材がダウンロードできます。

困ったときに活用しましょう。

 

③社会科で役に立つホームページ「ゲンタの授業ポートフィリオ」「社会ノマド

ゲンタの授業ポートフォリオ

小学校社会ノマド ~小学校社会科授業・指導案データベース~

 

社会科の実践であれば、「ゲンタの授業ポートフィリオ」と「社会ノマド」の二つのホームページがおすすめです。

 

両方のホームページともに、社会をどのように指導していくのか、

わかりやすくまとめられている。

 

社会で指導に迷ったら、参考にしてみよう。

 

pandasensei.hatenadiary.com

 

pandasensei.hatenadiary.com

 

④静岡教育サークル シリウス

静岡教育サークル/シリウス

昔の実践が多いですが、

教科指導から学級経営まで、たくさんの実践がまとめられている。

 

私が好きなのはハッピーレターの実践だ。

ハッピーレター

 

好きな記事から読んでみよう。

どの記事も参考になる内容ばかりだ。

 

pandasensei.hatenadiary.com

 

⑤音読に迷ったら 音読の教材が欲しいなら

成功する音読の全て【具体編】 (鈴木夏來先生) | EDUPEDIA

学力の基礎を作る音読(鈴木夏來先生) | EDUPEDIA

 

無料で公開されているホームページで、

音読に関しては一番参考になるのが

鈴木先生のエデュペディアの記事だと思う。

 

また、ホームページでダウンロードできる「よみま将軍」の教材も最高だ。

誰でもダウンロードできる。

商業利用さえしなければ、著作権フリーの教材がまとめられている。

おすすめです。

 

⑥あお先生の教育らぼ

あお先生の教育らぼ

 

あお先生の実践は、具体的な方法もいいですが、

教育理念や考え方が参考になると思っています。

 

⑦さくさくブログ

さくさくブログ

 

最近、面白いと思って読んでいるのが、

さくさくブログです。

 

体育見学シートなどは、一年目の先生が助かると思う。

良いとこ発見!体育見学シート | さくさくブログ

 

ツイッターやインスタグラムなど

 

最近はツイッターやインスタグラムでも、

実践や情報が流れている。

 

筆者はあまり詳しくはないので、

おすすめがあればコメントで教えて欲しい。

 

15 始業式までの仕事チェックリスト

 さて、色々と準備段階のことを話してきたが、

始業式までの仕事のチェックリストを公開したい。

 

4月1日から始業式まではとにかく時間がない。

非人間的に時間がない。

 

前にも述べたが、会議が詰め込まれてしまうからだ。

 

完全な準備などは到底できず、ある程度見切りをつけて、

進めることになる。

 

特に一年目の先生ならなおさらだろう。

遅くまで準備したり、睡眠時間を削る先生もいるが、

あまりおすすめはしない。

 

以下の仕事のチェックリストを参考に、

強弱をつけて、仕事を進めて欲しい。

 

※WEBでも、本でも始業式までの仕事のチェックリストは

 たくさん公開されている。

 私のチェックリストが全てではないので、

 自分なりに工夫してみよう。

 

①学級名簿の作成・確認

前任の担任が作成してくれていると思うが、

確認してみよう。

(クラス替えしたばかりだと、時々、出席番号が間違っているときがある)

最近は、名前の漢字が難しい。

読み方や書き方を確認しておこう。

間違えやすい名前に注意しよう。

 

住んでいる地区や兄弟関係の確認は落ち着いてからでもよい。

(ただ、一年生の場合は、地区の確認は重要)

 

②会計の分担・システム確認

最近は、担任が集金することも少なくなった。

ただ、地区や学校によって集金方法は驚くほど違う。

確認しておこう。

 

③教材の注文

宿題として使う漢字ドリルや計算ドリル、ノートなどはすぐに使う。

早めに発注しておこう。

また、学年で同じものを使うことが多い。

学年の先生と相談して決めておこう。

 

発注するもの

・国算社理テスト ・漢字ドリル ・計算ドリル・各教科のノート

・その他(社会資料集や家庭科の教材、理科の教材、英語のテストなど、学年によって発 

 注するものが違う。前年度、同じ学年が何を発注しているのか確認しておこう。)

・春運動会の場合は、運動会で使用するもの(ダンスの衣装など)を

 ゴールデンウイーク付近に発注することになる。

 覚えておこう。

 

④学年通信の名前を決める。学年通信を書く。

まずは、学年通信の名前を決めないといけない。

正直、個人的にはなんでもいい。

教師一年目であれば、先輩の教員が考えてくれることもある。

また、前年度と同じタイトルはやめた方がいい。

(子供も教師も混乱するからだ)

今までつけてきた名前や見てきた名前を例にあげる。

参考に考えてみよう。

1年生 2年生:ぽかぽか ピッカピカ はじめのいっぽ

(一年生、2年生は擬音などを使って、

 子供が言いやすいタイトルが多い)

3年生:サンシャイン 

4年生:ワン 4 オール オール 4 ワン

3とか4を使ったタイトルが多かった。

5年生、6年生:ジャンプ レインボー

などなど。

自分が気に入ったタイトルをつけてみよう。

 

4月の学年通信は、たぶん先輩教員が作ってくれるだろう。

どうしても、作らなければいけないときは、

前年度の学年だよりを真似しよう。

内容はだいたいそのままで、情報だけ新しいものにするのだ。

(自己紹介、4月の予定、子どもに初日話した内容等)

どうしていいか分からないときは、

遠慮なく先輩教員に聞こう。

 

⑤名札作成

(ラミネートしてマグネットを貼る)

名札は話し合いや当番決めなど、

様々なことに使えます。

 

また、机に貼っておくと

名前を憶えていない4月に

役立ちます。

 

⑥机・椅子の確認

だいたいは、始業式の前日準備に新6年生が学校に来て、

机と椅子を移動してくれます。

 

児童と机と椅子の数が足りているのか確認しましょう。

 

⑦教室環境の準備・確認

⑥の机・椅子の確認と合わせて。

教室環境の準備と確認もしておこう。

 

ただ、実際の授業は始業式の次の日からになる自治体も多い。

始業式が雨の場合は教室に入ることになるので、

最低限、机と椅子は準備しておこう。

 

また、各種通信を貼るスペース確保や台紙の準備も余裕があればしておく。

給食献立表・学年通信・学級通信等、何を貼って何を貼らないかを明確にしておく。

 

⑧フック・ロッカーへの記名

教室の環境整備が終わったら、フックやロッカーの確認もしておこう。

低学年であれば、ロッカーやフックの上に、シールを貼り、

児童の名前をハンコで押しておこう。

児童用のハンコはどの学校もあるはず。

また、シールを貼るときは、ビニールテープを貼り、

その上にシールを貼ろう。

年度終わりにシールを剥がすときに、

ビニールテープを貼っておくと一瞬で剥がせて楽だ。

 

⑨担当する児童の引き継ぎ

2年生から6年生の担任になるのであれば、

子どもの情報を前年度の担任から引き継ぎましょう。

 

特別な支援が必要なのか、

児童の学力、リーダーシップ、人間関係、体格、運動能力

給食の食物アレルギーの確認(重要)

その他、保健関連の確認(持病など)

保護者情報(クレーマー、すぐに切れる、電話が長い、保護者同士の仲など)

 

ここで確認しておく内容は多い。

 

⑩1週間の週案を考える。

始業式から金曜日までの週案を考える必要がある。

提出は始業式の前日までに出そう。

(どうしても終わらなければ始業式の朝に出そう)

また、年度始めの健康診断が始まる可能性がある。

忘れずに確認しておこう。

 

⑪始業式、二日目の配布物の確認

始業式や二日目は、その日に配らないといけないプリントや

個人情報が含まれた保健関連の物を配ることが多い。

何を配るのか、学年の先生と確認してみよう。

 

⑫教師用教科書確認

今年度使用する教師用の教科書が、始業式までに配布されるはずだ。

(家庭科室や図書室、理科室などにまとめて置かれているはず)

前年度の学年の先生がチェックした一覧表も同時に渡されるはずなので、

配布された教科書があるかどうかきちんとチェックしておこう。

そして、足りない場合は早めに教科書担当の先生に相談しよう。

 

⑬4月の自己紹介の内容を考える。

前にも述べたが、4月は自己紹介が多い。

4月1日の先生の前での自己紹介。

始業式での全校児童の前での自己紹介。

次の日のクラスの児童の前での自己紹介。

 

特に一番大事なのは、クラスの子供たちの前でのはじめての自己紹介だろう。

早めに考えておこう。

 

⑭宿題の出し方・量を学年の先生と相談する。

後ほど、詳しくのべるが、

宿題の出し方や量は学年の先生と相談して、

そろえておこう。

(いつから宿題を出すかも)

 

一年目の先生のクラスだけ、宿題の量が多かったりすると

保護者からクレームがきたりする。

 

始業式の前に相談しておこう。

 

⑮当番(1人1役)を考える。

 

ちなみに、小学校では当番と係を区別することが多い。

 

当番は、学級を運営していくのに必要な仕事。

(黒板係や電気係、並ばせ係など)

 

係は子供がやりたい仕事でクラスのみんなが幸せになるもの。

(イラスト係や新聞係、クイズ係など)

 

係は後ほど子供たちと何をするのか考えればいいが、

当番はすぐに必要になる。

 

できれば、クラスが始まって二日目か三日目には、

当番を決めてしまいたい。

 

どんな当番が必要なのかは、子供たちと話して決めるが、

事前にどんな仕事が必要なのか、考えておきたい。

 

これは、数年前に作った一人一役の当番表だ。

※当時は、黒板ではなくホワイトボードだった。

 

参考にして欲しい。

 

pandasensei.hatenadiary.com

 

⑯給食の仕組み・係を考える。

最近は給食の始まりが早い。

始業式の次の日に給食が始まるときもある。

 

どのように給食の仕組みを整えるのか、

考えておく必要がある。

 

今年度、作った給食の表があるので、

参考にして欲しい。

 

今年度は、一年間固定のメンバーで給食当番を回している。

4人から5人のグループで固定している。

 

誰が何の担当なのか揉めることも多いので、

一目で誰が何の担当なのか分かるようになっている。

 

参考になればうれしい。

 

⑰4月の教材研究・授業準備

余裕があれば、4月の教材研究と授業の準備を進めておこう。

できれば、教科書だけでも目を通しておこう。

 

フォレスタネットなどで、他の先生の実践を見るのもいい。

フォレスタネット|授業準備のための指導案・実践例共有サイト

 

⑱1学期最初の保護者会の準備

一学期最初の保護者会は、始業式の翌週や翌々週に行われることが多い。

教師一年目であれば、先輩教員が準備すると思うが、

頭に入れておこう。

 

⑲その他

あとは余裕があれば、音読カードなど、

事前に印刷しておくと楽なものを準備しておこう。

 

1から19まで始業式までのチェックリストを公開したが、

全て無理にやるものでもない。

ただ、このような仕事があるということを認識しておくと

動きが違ってくる。

 

意識しておこう。

 

16 服装編(男性)

新人教師として、どんな服装をすればいいのか、

迷ってしまう人も多いのではないだろうか。

新人教師であれば、

まずはスーツで学校に来ることが多いようだ。

 

自分が新人の教師であれば、

どんな服を着るのか考えてみた。

 

①スーツ 2着(黒や紺色)

昔と比べて、スーツを着る機会も少なくなってきた。

地区や学校によっても違うが、

いきなりたくさん買わなくてもいいと思う。

一着だとは汚れた場合に次の日に困るので、2着準備する。

(必要だと思ったら、3着目は後ほど買い揃えた方が無駄が少ないと思う。)

 

スーツは、安いので構わない。

 

教師の着るスーツは、消耗品だ。

立ったり、しゃがんだり、動きが激しい。

チョークで汚れることも多い。

 

ユニクロでも十分だ。

感動スーツなどでもいいと思う。

 

もっと安くしたい場合は、GUでもいい物がでている。

 

例えば、GUのテーラードジャケット

https://www.gu-global.com/jp/ja/products/E347407-000/00?colorDisplayCode=09&sizeDisplayCode=004

 

GUのテーパードトラウザーの二つをセットアップで買えば十分だと思う。

https://www.gu-global.com/jp/ja/products/E347414-000/00?colorDisplayCode=06&sizeDisplayCode=004

 

ただ、サイズが合っているかだけは、

確認しておこう。

体に合ったジャストサイズの物を選ぼう。

 

②白シャツ(ワイシャツ)3枚程度

白シャツはイージーケアの物を揃えよう。

 

これもユニクロでも十分。

最近はGUでもいい。

 

https://www.gu-global.com/jp/ja/products/E344934-000/00?colorDisplayCode=00&sizeDisplayCode=005

 

白シャツも消耗品なので、

3枚程度買っておこう。

 

③ネクタイ 2本から3本

 

最近は、ネクタイをする機会も減ってきた。

たくさんのネクタイは必要ないと思うので、

2本から3本あると便利だと思う。

 

ネクタイはユニクロのシルクネクタイがおススメ。

ユニクロのシルクネクタイは、

値段も安いし、風合いも素晴らしい。

 

(ニットタイはカジュアルなので、その他がおすすめ)

https://www.uniqlo.com/jp/ja/men/accessories/ut-graphic-tees/ties?storeId=100997&inventoryCondition=1

 

④革靴 1足

就職活動で買った革靴が一足あるなら、

それで構わない。

 

もし、何も持っていないなら、GUで構わないので一足買っておこう。

GUなら、5,000円でそれなりのが買える。

 

冠婚葬祭に使える物なら「ストレートチップ」を買おう。

 

カジュアルでも使える物が欲しければ、「ダービーシューズ」を買おう。

https://www.gu-global.com/jp/ja/men/shoes/dressshoes

学校で使うものはどちらでも構わない。

 

⑤半袖シャツ 半袖ポロシャツ 3枚(色は白や黒など)

 

クールビズで、夏の服装はビジネスカジュアルになった。

地区によっては、6月ぐらいから半袖シャツでいることが多い。

 

その時に必要なのが、半袖シャツか半袖のポロシャツだ。

4月にすぐに必要な訳ではないが、

ゴールデンウイークぐらいに買っておこう。

ユニクロで十分だ。

 

⑥スラックス(黒など) 2枚

クールビズの時に役に立つ。

黒のチノパンでも構わない。

 

これもユニクロで十分だ。

お金が無い場合は、GUでもいい。

 

⑦夏用の体育ジャージー ,冬用の体育ジャージー

 

さて、スーツ関係について色々と書いたが、

正直、普段はジャージで過ごすことも多い。

子供達と校庭を走り回るのは、

ジャージが一番だ。

 

ジャージは好きな物を買おう。

すでに持っているなら、

それで構わない。

 

週の内、三日分ぐらいはジャージで過ごせるように

準備しておこう。

これも、ユニクロでも十分に揃う。

ユニクロ公式 | スポーツユーティリティウェア(メンズ)

 

ナイキでも、アシックスでも好きな物を買おう。

 

⑧スニーカー 屋外用1足 屋内用1足

 

校内の靴は基本はスニーカーだ。

動きやすく、自分の足にあったスニーカーを一足、

準備しておこう。

 

また、通勤用とは別に校庭の体育などで使う屋外用のスニーカーを

一足準備しておくといい。

 

学校に配属されたときに、ロッカーを案内されるだろう。

 

余裕ができたら、スーツ一着とワイシャツを入れておくといい。

(できれば、革のベルトも。革のベルトはユニクロでも十分。)

学校は急にジャージが必要なときもある。

いらないジャージもロッカーに放り込んでおこう

 

最後に、服装は学校によっても、ルールの解釈が微妙に違っているときがある。

周りをよく見て、先輩に聞いてみよう。

 

17 印刷機の使い方

 

学校でのコピーは、基本は印刷機を使う。

印刷機は使ったことがない人が大半だと思う。

 

最近は、動画でもわかりやすく説明されている。

 

一度、見ておくといいと思う。

 

www.youtube.com

www.youtube.com

 

18 中休みは遊ぼう

若手の先生が、すぐに人気者になれる方法がある。

だれでもできて、誰でもすぐに人気者だ。

 

学級経営も安定するし、

保護者からも信頼される。

 

叱っても子供たちは、離れることがない。

 

それは、中休みに子供たちと遊ぶことだ。

 

中休みに遊んだ後なら、叱っても子供たちは離れない。

なぜなら、人間関係が遊んだ子と徐々にできるからだ。

 

もちろん、中休みに子供たちと遊ぶことはデメリットもある。

一番は、20分という貴重な時間を浪費してしまうことだろう。

20分あれば、宿題も全部見れる。

連絡帳の返信もできる。

授業の準備もできる。

 

貴重な中休みなのにはとてもよくわかる。

それでも、一年目の先生には中休みは

子どもと遊ぶことをおすすめしている。

 

鍵は「単純接触効果」だと思っている。

※単純接触効果とは、

 相手に何度も繰り返し接触することによって、

 だんだん好感度や評価などが高まっていくという効果

 

遊びという楽しい空間で、繰り返しコミュニケーションをとる。

 

そうすると授業がうまくいかなくても、

子どもが味方になってくれるのだ。

 

また、遊びの中で見えてくるものも多い。

 

もちろん、様々な状況があるので、

無理に進めるものではない。

 

どうしても、中休みに遊べない一年目の先生は、

授業で子ども達を惹きつける方法を考えよう。

 

19 朝の会、帰りの会

朝の会や帰りの会は、はじめはシンプルに組み立てよう。

 

やりたいことや児童にさせたいことは、

後からでも追加できる。

 

具体的には以下のように進めよう。

 

朝の会

1 おはようございます のあいさつ

2 (児童が進める場合は、スピーチ。

   ただ、慣れるまではなくてもいい)

3 出欠確認

 (児童一人ひとりにハイと返事をさせる方法もあるが、

  もたついたり、時間がかかるようならやらなくてもいい。

  先生が出欠を確認すればよい)

4 先生の話

 

帰りの会

1 先生の話

2 机を揃えさせる

3 さようなら

 

今年度の「朝の会」と「帰りの会」の進め方を

参考に乗せておく。

 

 

 

また、朝の会や帰りの会は、

子どもが日直として進めることが多い。

低学年は二人ぐらいで、

中学年ぐらいからは一人で進めていく。

 

正直に言えば、もし、慣れないのなら、

朝の会も帰りの会も教師が進めてもいい。

 

一か月ぐらい経ってから、

児童が進めても問題はない。

 

朝の会と帰りの会をシンプルにするのは、

朝も帰りも忙しいからだ。

 

何もない朝は良いが、

全校朝会や集会があると、

朝の時間がなくなっていく。

 

全校朝会や集会だけではない、

保健関係やプールカードなど、

朝に時間をとって確認する作業が入るときもある。

 

すると朝の会を長い時間かけてやっていくと

授業の時間に食い込むのだ。

 

帰りの会もそうだ。

 

子ども達はとにかく早く帰りたい。

高学年になればなるほど、

早く帰りたい。

 

教師一年目の先生ほど、

無理をせず、シンプルにしよう。

 

2 心が疲れたときに

1はじめに

 

児童との関係が上手くいかない。

保護者からのクレームが毎日ある。

 

一年目であれば、

上手くいかない時もある。

 

そんな時に、学年を組んでいる先生や職員室の先生方との関係も

重要になってくる。

クラスが上手くいかないときほど、

人間関係に割くエネルギーもすくないはずだ。

 

優しい人が多い職員室ならいいが、

正直に言うとそんな職員室だけではない。

 

仕事が上手くいかない先生に厳しく、

新人に優しくない先生方も多い。

残念ながら。

 

ただ、他人をコントロールすることはできない。

 

職員室の人間関係も一年目の先生が変えられることは少ない。

そして、それはあなたのせいではない。

 

自分ができることに注力しよう。

 

他人の評判は気にしない。

自分で自分の機嫌をとる。

 

そして、全部自分の責任と考えないことだ。

教師一年目なのだ。

上手く行くことの方が少ない。

慣れないことの方が多い。

 

毎日、学校に行っている自分を褒める。

 

誰でもできているから当たり前ではなく、

自分が頑張ったことを認めよう。

 

他人と自分を比べない。

自分が楽になる考え方をしよう。

 

2 学年を組んだ先生とは、基本一年間の関係

 

職員室の人間関係で、

一番大事なものは、

学年を一緒に組んだ先生との関係だ。

(2番目は校長先生や副校長先生だろう)

 

優しい先生や相性がいい先生と組めたら、

それだけで一年間が幸せに過ごせる。

 

辛いことや上手くいかないことも

学年の先生と話したり、

共有できれば、半分になる。

 

問題は、そうではない先生と組んだ場合だ。

 

厳しい先生もいるだろう。

優しくない先生もいるだろう。

 

人間的に合わない先生もいるだろう。

 

自分の意見を聞いてくれない先生。

やり方が合わない先生。

 

色んな先生がいる。

先生方との関係がストレスになることもあるだろう。

 

ただ、よく覚えておいて欲しい。

学年間を組んだ先生とは一年間の関係だ。

 

一年間が終わると次の学年の先生と組む。

前に学年を組んだ先生と同じ学年になることは

あまりない。

 

同じ学年になりたくない先生がいる場合は、

校長先生や副校長先生に面談で伝えておけばいい。

 

合わない先生がいても、

一年間だけの関係なのだ。

 

合わない先生のことはなるべく考えず、

自分のことに集中しよう。

 

3 陰口は無視しよう

わたし自身は、他の職業を経験してから、

この世界に入っている。

 

この世界に入って、びっくりしたのが陰口の多さだ。

 

気に入らないことがあると、本人のいないところで、

たくさんの文句を言う。

本人のいないところで言っても、

何も解決しないと言うのに。

 

時々、女性が多いから陰口が多いと言う人もいるが、

男性でも裏表が激しい人はいるので、関係ないと思うようになった。

 

陰口や裏で文句を言う人は、

変わらないのだ。

 

陰口を言う人を良く観察してみよう。

毎年、同じ人が言っているはずだ。

ターゲットを変えて、毎年言っているはずだ。

 

陰口を言う人に問題があるのであって、

気にしてもしょうがないと思うようになった。

 

一年目の先生は、特にこういった陰口を言う先生に

ターゲットにされやすい。

 

また、陰口を言うことで相手を操ろうとしている先生もいるので、

注意しないといけない。

 

陰口は無視しようと言った。

 

でも、良くないことを直接言ってくれる先生もいる。

 

直接、言ってくれた場合は、お礼を言おう。

 

もちろん、言われた内容が納得できない場合は、

反論したり、自分の考えを話してみよう。

 

反論したり、自分の考えを話しても

怒らずに聞いてくれた人は、

本当にあなたのことを考えてくれていることになる。

 

そして、言ってくれた人を味方にしよう。

今後も色々と相談できるようにしておこう。

 

4 報告・連絡・相談をしよう

 

一年目の先生と組んで、

一番助かるのは報告と相談してくれる先生だ。

 

困ったことや問題は、

すぐに対応すれば、

解決する内容も多い。

 

一番困るのは何も言ってくれない先生だ。

問題が起こっても、手遅れなことが多い。

 

困ったことがあれば、

学年主任の先生に報告しよう。

 

そして、どのように対応すればいいのか、

相談しよう。

 

もちろん、困ったことが相談できない先生もいるだろう。

学年主任との関係が悪い。

どの問題を相談すればいいのか判断がつかない。

何を報告・相談していいのかわからない。

 

どうしても困って、学年主任に先生に相談できなかったら、

週案に書いて、校長先生、副校長先生に提出しよう。

 

書いたことは残る。

後から証拠として出せる。

 

報告と相談は、自分の身を守ることにも、

つながる。

 

いきなり全部報告することは難しい。

できることからやってみよう。

 

5 思い切って休もう

体がつらい。

心もつらい。

 

明日も授業がある。

子どもが待っている。

 

休むと先生方に迷惑がかかる。

補教(他の先生が休んだ先生のクラスで授業すること)を立てなくちゃいけない。

補教の内容を考えるのも面倒くさい。

 

先生方の陰口が怖い。

裏で色々と言われるのが怖い。

 

とても分かる。

自分も休むのが苦手なタイプだ。

 

それでも、無理だと思ったら休もう。

今、1週間休めば、後で一か月休まないで済むかもしれない。

今、一か月休めば、後で4か月休まないで済むかもしれない。

今、一年休めば、先生を辞めなくても済むかもしれない。

 

人生は長くて、深い。

 

休まないといけないのは、

あなたのせいだけではない。

 

子どもとの相性。

学校の環境。

職場の先生方との人間関係。

 

様々な理由がある。

 

自分を責めるのはやめよう。

 

思い切って休むことも

選択肢の一つだと言うことを、

覚えておいて欲しい。

 

6 三年で異動できる(東京都)

そうは言っても、もう限界だという人もいるだろう。

 

校長も副校長も嫌いだ、

学校の雰囲気が嫌いだ、

この学校がどうしても嫌いだ、

という人は異動しよう。

他の学校で働こう。

 

小学校はたくさんある。

どんな評判も噂も隣の小学校には伝わらない。

 

東京都は、三年間同じ学校で働ければ、

次の学校に異動できる。

(東京都以外の地区はわからないが)

他の地区でも数年で異動できるところが多いようだ。

 

こんな大事な情報を知らない新人の教師や

教育学部の大学生が多いように思える。

 

もちろん、デメリットもある。

 

異動は大変だ。

また、新しい職場に慣れなくてはいけない。

 

三年間で異動ということで、

新しい職場で色々と言われることもあるかもしれない。

 

それでも、教師を辞める前に、

まだ、先生に未練があるなら、

新しいチャレンジをしてみたらどうだろうか。

 

1年目とは違うのだ。

新しい人間関係は上手くいくかもしれない。

学級は落ち着いているかもしれない。

校長先生や副校長先生は、優しいかもしれない。

 

何より、新しい子供たちがあなたを待っている。

 

前の学校のことなんて、誰も知らない。

真っ白な状態でスタートがきれるのだ。

 

3年は長いという人もいるかもしれないが、

頭の片隅に入れておいて欲しい。

 

3 参考書籍・お世話になった書籍

1 はじめに

 

一年目の学級経営がうまくいかなくて、

たくさんの本を読んだ。

 

今回、書いた内容も本の影響がとても大きい。

そんな、お世話になった書籍たちを紹介したい。

 

アマゾンへのリンクを貼っておくが、

ここから買ってもこのブログ主であるわたしには一銭も入らない。

 

どこで買ってもいいと思う。

 

人生を支える一冊に出会えますように。

2 岩下修先生

このAさせたいならBと言えは、名著だと思う。

児童指示の基本がつまっている。

 

岩下修先生はその他の本もおすすめです。

 

3 白石 範孝先生

国語と言えば白石先生。

難しいところもあるが、一度読んでおくといいと思う。

 

論理として考える国語はとても魅力的だ。

 

 

4 桂 聖先生

ユニバーサルデザインの視点を授業改善に繋げたのは

とても画期的だと思う。

できれば、読んでおくとよい。

 

5 中村 健一先生

中村 健一先生の本は、とても共感できる。

日々日々、大変な毎日。

キラキラした実践とは、全く違う地道な日々。

 

そんな日々でも、中村先生の本は、

あなたに寄り添ってくれるでしょう。

 

クラスが大変なときに。

 

6 向山 洋一先生

向山先生の教師修行十年の本が好きだ。

読んでいると目の前の子供にもっと目を向けようと思う。

 

7 大前 暁政先生

大前先生の理科の本が好きだった。

そこから、学級経営の本も読むようになった。

 

学級担任が進める通常学級の特別支援教育は、

目が覚めるようだった。

 

おすすめです。

8 清水 由先生

体育で参考にさせて貰っているのが、

筑波大学附属小学校の清水 由先生。

 

若手にもわかりやすいので、

おすすめです。

9 岸見 一郎先生

アドラー心理学の考えは、学級経営や人生の基本になっています。

おすすめです

10 飲茶先生

飲茶先生の本は、

絶対がないということを教えてくれる。

 

絶対にこの指導がいい。

絶対にこれをしないといけない。

絶対にあいつはおかしい。

 

自分が一つの考えに固まってしなわないように。

 

 

 

 

 

これ以外にも、素晴らしい本は

たくさんでている。

 

人生を支える一冊にぜひ、出会って欲しい。

 

4 さいごに

保健室登校の子が、はじめて運動会の80メートル走を走ることができた。

授業が嫌で脱走ばかりしていた子が、

授業中に自分の考えを書けるようになった。

前年度に友達と遊べなかった子が、

中休みに友達とバスケットボールができるようになった。

 

教師をしていると、ああ良かったなあと思える瞬間がある。

 

嫌なこともたくさんある。

同僚の先生方に陰で悪口を言われたことは数知れず。

保護者の理不尽なクレームも多い。

 

働き方改革だって進んでいない。

学校内でこれをやめましょうと言っても、

うまくいかないことの方が多い。

 

小学校の先生も中学校の先生もすっかりブラックな仕事として、

定着してしまった。

確かに、ブラックだなと思えることも多い。

そして、変革は遅々として進まない。

変革が終わる前に、定年を迎えてしまうのではないかと思っている。

 

それでも、毎年、先生一年目の子が入ってくる。

自分が指導教官なら、色々と伝えることもできるが、

他人が口を出す訳にもいかないことが多い。

 

せめて、一年目を無事に過ごしてほしいと思っている。

 

今回、教師 一年目の人に向けて、全てを本音で書かせてもらいました。

反論・異論、色々と思うことがある人もいると思う。

 

もちろん、この考えや方法が全てではない。

他にも良い方法はたくさんある。

 

もっと、働き方改革で内容を変えろと思う人もいるだろう。

 

他にも良い方法がある、やり方が間違っているという人は、

ぜひ、自分で記事を書いて欲しい。

(もしくはコメントで教えてほしい)

多様な意見があった方が、若い先生の参考になる。

 

また、今回でも足りない情報はあるだろう。

その場合は、コメント欄で教えて欲しい。

随時、追加していきたいと思う。

 

現実に押しつぶされる先生が一人でも減るように。

 

そして、教室が先生と子供たちの笑顔であふれますように。